11日の朝日新聞に興味深い記事が載っていました。「「家賃保証」アパート経営、減額リスクの説明義務化」という記事です。これはこれで重要な記事なのですが、私が興味を持ったのは、その続きです。「元営業マン「世間知らず狙った」」として、次のような記述があります。
・・・「世間知らずで、プライドが高く、人に相談しなさそうな人を狙った」。賃貸住宅管理会社の元営業マンはそう明かす。特に「狙い目」だったのは教員や医者、公務員らだったという・・・
これは、営業マンの間では「常識」のようです。かつて、悪徳商法(例えば豊田商事事件。30年前の話で、若い人は知らないでしょうね)で、営業マンが「扱いやすいのは学校の先生と公務員」と言っていたことを覚えています。悪徳でなく、まっとうなセールスマンにも、同じことを聞いたことがあります。
理由は、今日の記事と同じで、プライドが高く、他人に相談しないからでした。最初は安い品を勧めて引き込んで、その後おだてて、「あなたにはもう一つ上のランクがふさわしいです」と、不相応な高額なものを売りつけるのだそうです。普通の消費者なら、家族や職場の同僚に相談するのですが、ここに登場する人たちは、それをしないのだそうです。公務員でも警察官は、職場で相談するので、「この営業術は通用しない」とも聞きました。