今日の帰りの地下鉄の中です。少し離れたところで、みんながキャーキャー言って、こちらに逃げてくる人もいます。眺めていたら、迷い込んだ蝉が、出口を探して飛び回っているのです。そのうちに、つり革にとまりました。そこから離れる人、蝉を写真に撮る人。
何かの拍子に、再び飛び始めました。明るい蛍光灯に、とまどっているのでしょうね。そのうちに、私の前のつり革にとまりました。そーっと近づいて、捕まえました。動きが鈍くなっているので、酔っ払いのおじさんでも、難しくありませんでした。
若い女性が近づいてきて、「写真撮っても良いですか?」と。「ええけど、私の指を開いたら、逃げるで。指の間からなら大丈夫や。あんたが蝉を持つか?」と聞いたら、「怖いです」と。「蚊は刺すけど、蝉は悪いことせえへんで。しかも、鳴かへんから、メスや」といったけど、「へえ~。メスなんですか」と。
地下鉄の駅で放すと困るでしょうから、駅に着いてから、街路樹の近くで放しました。