津波被害を受けた地域では、集団移転などで、新しい街並みがつくられます。しかし、住宅と道路を造っただけでは、「まち」はできません。コミュニティ、住民のつながりが必要です。
石巻市新蛇田地区は、今回の復興で造られる最も大きな規模の団地の一つです。町内会をつくる試みが行われています(河北新報ニュース)。お隣の東松島市の東矢本駅北地区では、街並みをつくる前に、1年間に130回もの住民の話し合いが持たれました。全員が集まったのではなく、部門ごとにですが。市内6か所の仮設住宅に分かれて住んでいた住民たちが集まったのは、夜、市役所の会議室です。
自治会を、市役所がつくるわけにはいきません。住民たちがつくり、かつ継続させる必要があります。これは、なかなか難しい「行政課題」です。