NHKラジオ第2放送「こころをよむ」4月~6月は「聞き上手のレッスン」です。これは、勉強になります。テキストも発売されています。
「明るい公務員講座」にも書きましたが、相談を受ける際も、相手が助言や答を求めている場合と、話を聞いて欲しいという場合があります。後者の場合に、相手の話の途中で答を言っても、相手は満足しません。
さてこの講座(テキスト)では、自分が「話し手」になろうと思うのでなく、「聞き手」になることを教えてくれます。そして聞くことは、思いやりの心を伝えることなです。黙って聞いているだけでは、聞き上手になれません。例として、次のような場合が出ています。夫が帰宅して「今日、職場でこんなことがあってさ・・・」と愚痴めいたことをいった場合に、妻が「でも、仕事だから仕方ないわね」というのか、「そう。それは大変だったわね」というのとでは、夫の受け止め方は大きく違ってきます。どちらの答え方でも、妻は昼間のできごとの解決には触れていません。でも、夫は後者の場合は、ほっとするのです。
相手が何を求めているかを判断して、受け答えをしなければなりません。これはけっこう難しいことです。まずは、相手の発言をさえぎらないこと、答を早く言わないことです。若いうちは男性より女性の方が上手ですが、歳を重ねると、逆転するという興味深い指摘もあります(苦笑)。
良い上司になるには、的確な判断と発言も必要ですが、聞き上手であることも必須です。上司になろうとしている人、「話し上手な人」は、ぜひお読みください。すごく勉強になります。うなづくことばかりですよ。
私は生来のおしゃべりで、人の話をさえぎってまで話してしまう欠点を持っています。小さいときから注意されていたのですが、この歳になるまで直りませんでした。それでも、若いときに比べれば、かなり改善しました。特に、部下の困りごとを聞くとき、人の意見を聞くときなど、ここぞというときは、じっと我慢します。もっと早く、この本を読めば良かったです。