3月11日に、「3.11WALK」というイベントが、東京で行われます。5年前の3月11日夕方、鉄道が停まり、たくさんの人が家に帰れなくなりました。タクシーも大渋滞で、進めませんでした。東京都の試算では、首都直下地震が起きて鉄道が停まると、新宿駅では47万人の帰宅困難者が出るそうです。東京駅、渋谷駅、池袋駅も、たくさんの人であふれるでしょう。
このイベントは、東日本大震災が発生した3月11日にあわせて、通勤・通学先から歩いて帰ることを、体験してもらいます。あの日を思い出してください。困るのは、暗い道、トイレです。あなたは、自宅まで歩いて帰る自信がありますか。もちろん、長距離を通勤している方は、自宅までは無理でしょうが。少しでも、駅前滞在者が減ると、近辺の公共施設への負荷が減ります。
どなたでも、無料で参加できます。参加者数は、約1万人を想定しているそうです。その出発式を、3月11日に有楽町駅前広場で行います。会場まで来れない方も、FacebookやTwitterのアカウントを使用して、賛同を宣言することで、気軽に参加できます。
復興庁も後援しているのですが、博報堂から復興庁へ出向していた元部下から、「宣伝せよ」との指示が来ました。彼らが考えてくれた企画だそうです。
「何時に、どこから出発するの?」と質問したら、「そんなことをしたら大混乱と渋滞が起きるので、それぞれが自由な時間に、自分の勤め先から歩くのです」とのこと。納得。広告大手の博報堂から、宣伝の依頼が来るとは、名誉なことです(笑い)。