読売新聞夕刊3面の論説委員によるコラム「とれんど」、2月6日は、棚瀬篤論説委員による「教訓は生まれ続けている」でした。
宮城県岩沼市での集団移転、そして仮設住宅解消を取り上げています。隣の名取市の閖上地区かさ上げ方針が市長のリーダーシップで早く決まったのに対し、岩沼市では住民の検討会を続けました。しかし、結果として、岩沼市の集団移転の方が早く完成したのです。記事の中に、私の発言が出てきます。
・・「これは時間がかかるな」。住民の合意形成に手間をかけるやり方に、実はそう思っていた、と復興庁の岡本全勝次官から聞いた・・・
もう少し出てきますが、それは本文をお読みください。
棚瀬記者の主張は、次の通りです。
・・・「3.11」から間もなく5年になる。語り継ぐべき教訓は、あの日に知った津波の怖さや避難の大切さだけではない。復興への歩みの中にも様々な教訓がある・・・
ご指摘のとおりです。私は、今回の大震災から学ぶべきことは、3つの時期に分けることができると考えています。発災までの備え(防災)、発災直後の救助、仮設住宅に移ってからの復興の3段階です。国の組織で言えば、第1段階は内閣府防災担当、第2段階は被災者支援本部、第3段階が復興庁です。よい指摘を、ありがとうございます。