今日は12月28日、役所では仕事納めです。といっても、特別な行事はありません。先週、職員たちに「年休を取りなさい」と申し渡し、私もお休みをいただく予定にしていたのですが。机の上の資料が片付かず、仕方なく出勤。
すると、職員の「ちょっと良いですか」攻撃に遭い、年末の挨拶に来てくれる元部下たち(官民)がいて、さらには記者さんの挨拶兼取材があって・・・。なかなか、自分の時間は取れませんね。
月別アーカイブ: 2015年12月
明るい公務員講座、7
連載「明るい公務員講座」第7回が発行されました。今回は「読んでもらえる文章とは」です。下手な文章は、読んでいて途中で嫌になります。「あんた、この文章で何を言いたいの?」と。あなたが一生懸命考えた文書でも、上司に読んでもらえなかったら、また住民に通じなかったら、意味がありません。
読みやすい文章のコツを7点、指摘してあります。そんなに難しいことではありません。今回も、よい例と悪い例を書いてあります。参考にしてください。内容は次の通り。読みやすい文章、役人言葉を使わない、別添資料の作り方、目次を付ける、決裁文書は保存を考える。
さて、年内の発行はこれで終わり、次回掲載は新年1月25日号になります。編集の都合だそうです。原稿はあと3回分を出してあるので、2月上旬まで一安心。冬休み中に、次の原稿を考えます。
蘇我氏と藤原氏
倉本一宏著『蘇我氏―古代豪族の興亡』(2015年、中公新書)が、興味深かったです。蘇我馬子が権勢をふるい、蝦夷と入鹿が大化の改新で滅ぼされたことは、皆さん学校で習いましたよね。
しかし、この本によると、大化の改新後も、蘇我氏は有力豪族として生き残ったのです。改新後、蘇我倉山田石川麻呂が力を持ったことは知っていましたが、本宗家が滅んだあとも、別家が力を持ちます。天皇家は引き続き、蘇我氏と姻戚関係にあり、多くの皇子が蘇我氏の血を引き継いでいます。天皇家も、それを意識した婚姻を続けます。それだけ、蘇我氏の地位は高かったのです。それに反発したのが、蘇我氏の血の入っていない中大兄皇子です。
奈良時代に入っても、蘇我氏の血を引く多くの皇子がいました。しかし、その地位を藤原氏に奪われてしまします。天皇家との婚姻による権力者の地位を、藤原氏が引き継ぐのです。ただし、藤原氏にも蘇我氏の血は入っています。藤原不比等の妻に蘇我氏の娘が入っていて、武智麻呂、房前、宇合を生みます。そして、房前の藤原北家が最も栄えます。没落した蘇我氏は、平安時代にどうなったのか。この本をお読みください。
私の生まれ育った明日香村大字岡は、入鹿が首をはねられた板葺宮跡があり、発掘されて公園になっています。私は、ここでカエルを捕っていました。小学校の隣には、馬子の墓といわれる石舞台古墳があり、その上に登って紙飛行機を飛ばしていました。大きな石組みですが、東側(羨道から見て右側)から登ると、簡単でした。現在は、石の上に登ることは禁止されています。
年賀状書き終了
年賀状を書き上げ、投函しました。27日午前に差し出すのは、近年にない快挙です。去年の日記を見ると、28日に投函して「快挙だ」と書いています(苦笑)。これだと、元旦に届きますかね。日本郵便さん、よろしくお願いします。
今年も、たくさんの方からいただきながら、多くの方に返事を書いていません。お許しください。いまだに、表書きを自筆で、そして裏には何か一言を書いています。万年筆で下手な字でです。私のこの字を期待してくださっている方がおられるので。
お坊さんの手配手数料
12月26日の朝日新聞に、「お坊さんネット手配「中止を」 アマゾンに仏教会要請へ」という記事が載っていました。
・・・ネット通販大手のアマゾンジャパンで申し込むことができる僧侶の手配サービスが始まった。このサービスが「宗教行為を商品化している」として、全国の主要宗派などでつくる全日本仏教会(全仏)が年明け、米アマゾン本社に対して文書でサイト掲載の中止を申し入れることが分かった・・・
詳しくは原文をお読みください。宗教は商品としての扱いになじまない、というのが理由のようです。他方で、お坊さんの読経が、金銭の授受によって行われていることも事実です。その宗教行為が無料で行われれば、どうなるのでしょうか。商業としては成り立たないけれども、非営利活動としては「斡旋」が成り立つのでしょうね。対象となる宗教行為が有料でも、斡旋が無料ならどうでしょうか。