吉松崇著『第格差社会アメリカの資本主義』(2015年、日経新聞出版社、日経プレミアシリーズ)。著者は日米の金融機関に勤めた人で、アメリカの新しい富裕層=金融界でとてつもなく儲ける人を紹介しています。低所得者層について書いた本ではありません。それはそれで勉強になるのですが、ちょっと違った点を紹介します。p141。
・・・普通のアメリカ人に「歴代大統領の中で、偉大な大統領は誰か?」と尋ねると、ワシントン、リンカーン、セオドア・ローズベルトの3人の名前は必ず出てくる。4人目となるとフランクリン・D・ローズベルトか、アイゼンハワーか、ジョン・F・ケネディか、はたまたロナルド・レーガンか、このあたりは人それぞれの政治的立場により様々であり、コンセンサスはない。
ワシントンは言うまでもなく独立戦争の英雄である。リンカーンはアメリカの分裂を回避して奴隷解放を成し遂げた功績、そして、セオドア・ローズベルトは今日に至る現代アメリカの背骨を形成した人だからだ・・・