12月6日の朝日新聞「戦後70年エピローグ。縮む世界、開く心の距離」に、田村太郎さんが出ていました。ヨーロッパで大きな問題になっている移民。日本の状況について。
・・・日本に暮らす外国人は過去最多の約217万人。雇用されているのは約79万人だ。政府は単純労働者は受け入れないとしながら、例外を増やしてきた。
日本は70年代まで移民を送り出していたが、85年からの円高やバブル景気で、世界中から人が集まった。90年には3世までの日系人に定住が認められ、来日があいついだ。事実上は単純労働の「技能実習」制度は拡充されている。
家族と日本で暮らす人たちを地域の一員として迎え入れようと、総務省が「地域における多文化共生推進プラン」を策定したのは06年だ。霞が関には政策づくりの機運が生まれたが、2度の政権交代を経て、今は「冬の時代」といわれる。
NPO法人「多文化共生センター大阪」の代表理事、田村太郎(44)は「自治体とNPOが必死に取り組んで大きな社会問題にならなかったのをよいことに、政府も国会も外国人との共生を議論せずにきた」と指摘する・・・