農林水産省が、2015年「農林業センサス」を発表しました。農業就業人口は約200万人と、5年前の前回調査に比べ2割も減っています。日本の労働人口が6400万人なので、4%に満ちません。また、1995年(20年前)の414万人と比べると、半減しています。
この中には、販売農家と自給的農家があり、販売農家の中にも兼業農家と専業農家があります。勤めながら稲作をしているサラリーマンと、専業で野菜を作っている農家とを一緒にしては、議論できません。事業としての農業と、地方の暮らしを支えてきた兼業農家とを、区別する必要があります。
平均年齢は66歳です。60歳以上が160万人、60歳未満が50万人です。40歳未満だと14万人です。これだけを見ると、後継者がいない、事業としては難しい状況になっています。比較の対象にはなりませんが、全国の警察職員数は28万人、消防職員は16万人(総務省、地方公務員定員管理調査)です。散髪屋さんの理容師数は23万人、パーマ屋さんの美容師数は50万人です(厚労省、衛生行政報告例)。