日本のソフトパワー

古くなりましたが、5日の朝日新聞夕刊に、連載「便利売ります、コンビニ事情」第4回「流入する日本名」が載っていました。近年発展しているアジアのコンビニを紹介したものですが、商品名が日本語であると、イメージが高いのだそうです。いわゆる「かっこいい」のです。その代表例が名前に「の」が入っている商品名だそうです。少々変な日本語であっても。もちろん、ひらがななのですが、中国語の「~的」という意味であることは、多くの若者に知られているとのことです。
かつて日本人が、英語やフランス語にあこがれたのと同じですよね。日本があこがれの対象になることは、日本のソフトパワーが強くなるということです。軍艦よりも、資金援助よりも強い「外交力」だと思います。(10月11日)

麻生総務大臣が後援会報に、今回の総選挙の分析をしておられるのを見つけました。
「今回の総選挙を振り返って結果だけを見れば、『自民党と民主党が戦い、自民党が圧勝した』といった、きわめて簡単な構図しか見えてきません。しかし、少し角度を変えてこの結果を分析してみると、随分異なったものが見えて来るんじゃないでしょうか?」
「今から四年ほど前、私は自民党の政調会長を務めていました。毎日十五分きざみで陳情を受け、その間に飛び込みで入って来る国会議員の話を聞き、判断して答えを出すのが仕事なんですが・・ しかし、よく考えてみたら、自民党本部にまで陳情に来る人は、実は極めて限られた人で、多くの意見、つまり世論というものと、陳情の整合性は本当に有るだろうかとある日、疑問を持ちました。」
「自民党は、業界や団体の既得権益を守るかわりに、票と選挙資金を獲得するというシステムにメスを入れ、国民の八割を占める都市住民の要望に応える国民政党へと、確実にその軸足を移したのがこの四年間だと思います。 自民党は、党内の反対派や、最も有力な支援団体でもある全国特定郵便局長会を切り、大量公募、女性枠を作るなどして、小泉純一郎のもと、生まれ変わったイメージ作りに成功し、若々しい改革政党といった鮮度を民主党からとり戻したんです。」「自民党も又、農村部、過疎地の票を多く失いました。この追い風の中、北海道、東北で自民党は比例の得票数を減らしています。しかし都市部では基盤の弱い民主党のお株を奪い圧勝しているんです。 この決め手はこれまでの関係を切る覚悟と迫力が党首に有ったか無かったかにあり、それが今回の勝敗の差を生んだと私は確信しています。」