読売新聞10月9日の1面で、防災集団移転跡地が未利用のままであることを、大きく伝えていました。「被災3県で集団移転の跡地活用策、65%が未定」。
津波被害を受けた土地は、再度、津波が来る恐れがあること、また地殻変動で1メートル近くも沈下しているので、そこに街を再建することは危険です。よって、高台に移転したり、土地をかさ上げしています。高台に移転した跡地は、住居を建てることを禁止します。ただし、堤防などで守られたら、工場などの建設は可能です。夜寝るかどうかが、その違いです。昼なら逃げることは簡単ですが、寝ているところを津波が襲ったら、逃げ遅れてしまいます。
さて、高台に移転した跡地をどうするか。記事にもあるように、まだ多くの地域で、計画ができていません。理由は簡単です、まずは高台での住宅建設を急いでいるからです。役場職員の仕事の優先順位を考えても、工事関係者の投入を考えても、住宅を優先して、跡地は後で考えることにしています。