農地の復旧、一目瞭然

8月11日の朝日新聞夕刊に、仙台平野の農地を写した航空写真が載っていました。2012年9月時点と現在(2015年8月)とを比較したものです。2つの写真を比べてもらうと、復興した農地がはっきりとわかります。
仙台平野東部を南北に走っている仙台東部道路は、土盛りがしてある高速道路(自動車専用道路)です。津波の際には、これが第2の防潮堤になって、西側はほぼ被害がありませんでした。東側は津波に襲われ、発災直後には農地はがれきがたまり、たくさんの自動車があちこちに転がっていました。その車の多さに驚いた記憶があります。
記事の写真は、仙台市東南部の仙台若林ジャンクションあたりと思われます。2012年9月の写真は、発災後1年半のものです。道路から西側(写真の左側)は、稲が育って緑色をしています。東側(右側)は、大きながれきは片付いていますが、土色のままです。その後、細かいがれきを取り除き、海水をかぶっので残った塩を洗い流し(真水を何度か流します)、場所によっては土を入れ替え、作付けができるようにしました。今年の写真は、道路の西側も東側も、緑色になっています。カラー写真の定点観測は、復旧状況を一目で示しています。ご覧ください。

悲しいカエル

今朝、わが家の前の道路で、大きなカエルが死んでいました。夜に出てきて、車にひかれたようです。昨日、時々雨が降ったので、外出してきたのでしょうか。カエルは、最近では6月26日に、このページに登場しています。

政治主導は政治家主導にあらず

日経新聞1面連載「戦後70年、これからの世界」8月11日は、佐々木毅・東大名誉教授の「政治主導、ルール明確に」でした。「官僚主導から政治主導に変わりました」という問に対して。
・・・政治主導とは政治家主導だと多くの政治家が思ってしまっている。問題は政権党が公約で約束したことに沿って行動するかどうかだ。
政治家と役所の役割分担は非常に難しい問題だ。大臣・副大臣・政務官チームと役所チームがどうつながるかをもう少しルール化しないといけない・・・
新聞記事と、インターネットの記事、さらには映像とは、表題も内容も一部異なっています。新聞(インターネット)の記事とともに、ネットの記事、映像での語りもご覧ください。

不正経理

『帳簿の世界史』にも、第13章「大恐慌とリーマン・ショックはなぜ防げなかったのか」として、不正経理を防げなかったこと、そしてそれが会社をつぶしただけでなく、世界経済を危機におとしいれたことが、書いてあります。『バランスシートで読みとく世界経済史』の第9章は、「会計専門職の台頭とスキャンダル」です。どうも、会計には、不正がつきもののようです。
エネルギー会社のエンロンは、帳簿の上では超優良企業でしたが、不正経理がばれて倒産します。それだけでなく、経営者は倒産の前に自社株を売り抜いて、大もうけをします。ご関心ある方は、お読みください。犯罪者と警察の追いかけっこと同じと思えばよいのでしょうが、企業会計、会計監査とは何なのか、疑問になります。まじめにやっておられる関係者の方には、申し訳ないのですが。どこに、問題があるのでしょうか。
さて、エンロンの事例では、電力価格を高値で維持するために、電力会社に発電を停止するように要請したり(それで住民はえらい迷惑を被ります)、森林火災が起きると、高圧線の鉄塔が焼け落ちるのを見ながら、職員が「燃えろ」とはやしたてたそうです。企業利益を優先し、モラルに欠ける行動に出るのです。これは、企業会計とは別の次元の問題です。