今日24日の日経新聞1面コラム「春秋」に、次のような言葉が載っていました。
・・・世間には2種類の組織がある。サイバー攻撃をすでに受けた組織と、攻撃されたことにまだ気付いていない組織だ―イスラエルのサイバーセキュリティ専門家、K・エリザリ氏が日経サイエンス8月号でこんな冗談を紹介している・・・
この言い回しは、ほかでも応用できそうです。
月別アーカイブ: 2015年6月
優秀な職員からの訴え、2
昨日の記事を読んだ職員から、抗議がありました。「私の頭文字は、KではなくOです」と。ごめん、小川補佐。お詫びして、訂正します。
復興の後期5か年事業枠組み決定
今日夕刻、官邸で復興推進会議(全閣僚会合)を開いて、「復興の後期5か年事業枠組み」を決定しました(資料。NHKニュース)。このページで実況中継していたように、与党の了承、3大臣会合、そして3県知事への説明を経て、今日の決定になりました。5か年間の事業量を見通し、その財源を確保する。これまでにない仕組みです。これで、被災地も安心して事業を進めることができます。総理も、その点を強調しておられます。関係者の皆さんに、感謝します。
会議にあわせて、「復興の現状」、「取り組みと関連諸制度」も更新しました。最も簡単な2枚「道のりと見通し」も最新版にしました。ご利用ください。
一息つくまもなく、復興庁職員は平成28年度の予算要求のために、関係自治体と調整作業に入ります。
優秀な職員からの訴え
先日「商店街の本格復旧、こんな支援もしています」(6月20日)を書きました。その中で、「復興庁の職員は、これまでにない課題に対し、新しい対策を考えるのが好きです。それも、机上の空論ではなく、現場に行って関係者と議論をして考えた案です。みんな能力とやる気のある職員なので、「前例どおり」や「できません」と言うより、新しいことに挑戦するのが好きなのです」と紹介しました。それを読んだ職員からの訴えです。
M君:ブログに取り上げていただいて、ありがとうございます。まさに私の××班は、この急先鋒に立つ班の1つではないかと自負しています。おかげさまで、今日も気持ちよく働かせていただいております。
O君:我々も、××班の次鋒くらいで頑張っています。今後とも、ブログで取り上げていただければ幸いです。
ちゃっかりしたものですわ(笑い)。
復興計画の縮小
陸前高田市が、公共施設の整備方針を策定し、公表しました。そこでは、「整備予定施設については、維持管理費の低減を図るため、適切な施設規模に努めるとともに管理業務の効率化に努める」として、従来施設の延床面積が52千m²であったのに対し、新設予定の延床面積は47千m²と、5,5千m²、1割減になっています。また、再整備しない施設として、次のような記述もあります。「廃止する施設:観光交流センター(キャピタルホテル1000)、勤労青少年ホーム等。他の施設を活用する施設:職業訓練校、ふるさとハローワーク等」。
被災自治体では、発災直後は、人口が増えるかのような未来像を描いた計画もありました。しかし、その後、考え直して、現実的な案に縮小しています。もちろん、人口が増えて大きくなる方がよいのですが、具体的道筋や根拠もなく夢を描くと、そのツケを払うのは後輩たちです。運営費は毎年かかるのです。
今回の市長と市民の決断に、敬意を表します。私は、私を含めて、行政の責任者の評価基準の一つは、「10年後、20年後の国民や後輩が、評価してくれるかどうか」だと、考えています。