自治体からの被災自治体への職員応援

読売新聞、毎月11日の連載「震災再生への歩み」、4月11日は自治体応援職員についてでした。現在も、全国の自治体から約2,300人の職員が被災自治体へ応援に入っています。新年度になって交代があり、新しく派遣された職員も多いです。早く現場に慣れてくださることを願っています。慣れない土地、支度から遠く離れた地なので、ご苦労が多いと思います。ただし、受け入れ側も経験を積んでいますので、比較的円滑に行くと期待しています。記事でも紹介されているように、中には2度目の派遣の方もおられます。
石巻市には226人もの職員が応援に入っています。岩手県大槌町は、町職員133人に対し、応援職員が124人です。同数近くの職員が入っています。
実は、被災自治体からは、なお270人ほど欲しいと要望があるのですが、送り出す自治体も職員が余っているわけではありません。余裕のない中で送ってくださっていることに、感謝します。これ以上追加をお願いできないので、被災市町村自体で、任期付き職員を採用することを薦めています。経費は国が負担しています。そのほか、人材不足対策は、こちらをご覧ください。

大久保利通の構想力。司馬遼太郎さん

司馬遼太郎著『明治国家のこと』(2015年、ちくま文庫)、「近代化の推進者 明治天皇」p291。
・・山崎正和 ところで西郷が西南戦争で死ぬと、大久保もすぐ暗殺されますね。維新後わずか10数年ですが、もし大久保がもう少し生きていたらというのは、つまらん空想ですかね。
司馬遼太郎 大久保が生きていたら、山形のような小粒が、精神のいじけた天皇制国家をつくるようなことはなかったと思います。大久保は物事については、つねに普遍性を考える傾向があった人物ですから、こんな特殊な国はつくらなかったと思いますよ。同じ天皇という問題をとりあげても、統帥権による軍部の独走ということは許さなかったと、思いますね。
山崎 実は私はそれをいいたかったんです・・・

あっという間の1週間

今週も、あっという間に、1週間が終わりました。なぜこんなに、時間が経つのが早いのでしょう。早朝出勤して時間を確保しているのですが。メールへの返事と届けられている資料に目を通すことすら、十分にできていません。「相談に乗ってくださいよ~」という部下に十分に対応できず、来てくださったお客さんにも立ち話しかできず、もちろんお礼の手紙も書けず。申し訳ありません。
私のイメージでは、事務次官は、静かにゆったりと、広い部屋に座っているものなのですが。どうもいけません。復興庁という組織の特殊性なのか、時代の変化なのか、私が特殊なのか(苦笑)。夜布団に入ると、やり残した仕事を思い出し、朝目が覚めると、次の仕事のアイデアが頭に浮かんできます。これまでにない仕事、次々と課題が変化する仕事ゆえの特殊性もあります。
大臣は、11日土曜日に釜石に、12日日曜日に仙台に、被災自治体の意見を聞く会に出張されます。このようなことも、関係自治体の協力で、早急に準備ができ、実施できることになりました。職員も、大わらわでした。大臣ご出張のときは、次官は原則、東京で留守番なので、私は同行できません。

国会議員への挨拶

今日は、ようやく国会議員会館への挨拶回りが、できました。早く回りたかったのですが、被災地への出張や仕事の関係で、今頃になりました。午前中3時間、午後2時間をかけて、参議院議員会館を12階から3階まで、衆議院第2議員会館を12階から2階まで、衆議院第1議員会館を12階から3階まで、回りました。当然、上の階から下の階へと降りていき、各階では一筆書きで書けるように歩きます。各階に24室あります(一部は会議室になっています)。議員会館も、数年前に建て替えられて大きくなり、歩く距離が長くなりました。
すべての議員の部屋に顔を出すのではありませんが、名刺を4箱使いました。復興庁の職員が、仕事で関係する議員に印を付けてくれたのですが、それ以上に私が個人としてこれまでお世話になった議員さんが多く、こんな数になりました。議員本人にお会いできたのは少なかったのですが、「がんばれ」「苦労かけるね」と励ましの言葉をいただきました。お会いできたのは、秘書さんが多かったのですが、旧知の方も多く。「座っていけ」「話を聞かせろ」と捕まってしまいます。もっとも、途中で「水分補給」するにはちょうど良く、休憩をかねて、お茶やお水をいただきました(苦笑)。
他方で、課長補佐や総務課長のときにお世話になった議員さんたちの多くが、引退されています。その方々を思い出し、「あの先生も、おられなくなったなあ」と、別の感慨にもふけっていました。

4月なのに、冬に逆戻り

今日の東京は、寒かったです。朝は3度程度で、昼間は5度くらいでした。さらに、雨も降って。冬の服装で出かけました。昨日、盛岡に行ったときに、地元の人が、「明日は氷点下の予想です」と言っておられましたが、その通りだったようです。
ついこの間まで、最高気温が20度を越えていたのですが。でも、今年の東京は、雪かきをすることがなかったです。