19日の経済財政諮問会議に、「日本21世紀ビジョン」が提出されました(20日読売新聞が詳しく解説していました)。2030年の日本の目指すべき姿を、描いたものです。「避けるべき将来像」と対比して示されています。そこでは、開かれた文化創造国家、「時持ち」が楽しむ健康寿命80歳、などが提唱されています。
私は、このように日本の将来像を提示するのが、政治の責任であると思います。財政再建や行政改革は、その手段であって、政治の主要な目的ではありません。また、国際社会での日本のあり方とか、社会や文化のありようを示すべきで、経済ばかりを議論していてはだめです(拙著p295、p307)。
内容については、いろんな意見があるでしょうが、このようなことをもっと議論してほしいですね。政治家も、学者も、官僚も、マスコミも。これに比べたら、道路補助金とか義務教育補助金なんて、小さなテーマですよね。しょせん官僚は、与えられた職場でしか物事を考えませんから。こういう大きなテーマは、政治が考えることなのでしょうが。