今日14日は、岩手県宮古市、山田町、大槌町、釜石市、大船渡市、陸前高田市を視察し、市町長と意見交換してきました。特に、山田町、大槌町、陸前高田市は、市の中心部がすべて津波で流され、役場機能も失うという大きな被害を受けた町です。そのため他の町に比べ、復旧・復興事業が遅れていたのですが、最近になって大きく進みました。
すなわち、住民の意見集約ができて、高台移転や区画整理の計画ができあがり、用地買収もほぼできました。工事も着実に進んでいます。また、早い地区では公営住宅や宅地造成が完成し、引き渡しも始まっています。首長さんたちも、自信を持ったお顔です。工事完成までには、まだ2~3年かかりますが、見通しが立っていること、順次完成することで、住民の方にも安心してもらえます。
その他の市も、順調に工事が進み、次の課題は生業の再生や集団移転跡地の利用計画などに移っています。新しい街並みができると、仮設商店街から本設の商店街に移転してもらう算段が必要になります。また仮設住宅での孤立防止見守りや新しい住宅地でのコミュニティ再建支援の他に、自宅を再建するか公営住宅に入るかを決めかねている家族への相談なども必要になります。現場に行くと、新しい課題やそれに対する新しい試みなども勉強になります。工事の完成時期や残る事業とあわせ、後期5か年の財政要望なども聞いてきました。
時間を有効利用するために、昨日夜に盛岡まで入り、今朝から一筆書きで、回ってきました。今日も、強行軍でした。