朝日新聞(宮城県版)が、2月16日から5日間、5人の市長へのインタビューを載せていました。4年経って、それぞれの事情で、復興の進度に差が出ています。記者は各市長に、現時点での自己採点を求め、また今後の課題を質問しています。地域の復興に責任を持っている市長さんたちの、苦労が読み取れる内容です。なかなか読み応えのある記事でした。インターネットでも読めるので、現地の市長の思いをご覧ください。
月別アーカイブ: 2015年2月
レジ袋の削減
杉並区では、レジ袋の削減に取り組んでいます。買い物かごを持ってきたりして、レジ袋を受け取らない「マイバッグ持参率」60%を達成した商店を公表しています。区内で年間1千万枚以上のレジ袋を削減したそうです。「広報すぎなみ」2月21日号p6。
私の行くクイーンズ伊勢丹新高円寺店は、78%です。レジ袋をもらおうとすると、1枚につき3円かかります。また、この店頭には、牛乳パックや発泡スチロールの皿(食品トレー)などの回収箱も置いてあり、1か月間の回収枚数が表示されています。これも、大変な枚数です。「捨てればゴミ、分ければ資源」ですね。
3千年前の話、殷王朝
落合淳思著『殷―中国史最古の王朝』(2015年、中公新書)を紹介します。歴史で習った、中国古代の王朝です。この本では、発掘された甲骨文字から、当時の統治を再現しています。牛の肩胛骨や亀の甲羅に彫られた甲骨文字は、王が占いに使った物です。いろんなことを占ったので、ある意味で王朝の記録集になっています。それにしても、占いの甲骨文字から歴史を復元するとは、すごい作業です。
未来を予測しただけでなく、都合のよい結果になるように操作したり、結果が出てからそれに合うように改ざんされたものもあるのだそうです。王の権威付けに、利用されていたのです。
酒池肉林に耽る紂王の伝説などの逸話は、『史記』をはじめとする後世の創作だそうです。殷は、今から3千年前の話です。史記が書かれたのが2千年前ですから、当時でも千年前の話だったのです。現在に引き直すと、藤原道長(966~1028年)の頃のことを書いていることになります。しかし、王の系譜など、結構正しく伝えられています。千年の間、どのようにして伝えられたのでしょうね。はじめは口伝で、途中から竹簡などに記録されたのでしょうが。権威ある組織や集団が記録保存しないと、千年間は難しいですよね。遺族が「宋」という国を許されたので、ここが伝えたのでしょうね。
この本では、殷を継いだ周王朝が、都合のよいように歴史を改ざんしたと思われることも指摘しています。推理小説のようなところもあります。
水産実習船の再建。民間の支援
国会質疑、予算委員会
衆議院予算委員会では、全閣僚出席の基本的質疑が行われています。NHKで中継されているので、ご覧になった方も多いでしょう。19日の質疑では、民主党の黄川田徹議員が、40分間すべてを使って、大震災からの復興について質問されました。