河出書房新社から、池澤夏樹個人編集日本文学全集全30巻の発行が開始されました。私は、最近は、小説をほぼ読みません。というか、興味ある社会科学系の本を読むだけでも時間が足りず、とても、小説まで手が回らないのです。また、作り話より現実の方が、しばしばとんでもなく、また面白いのです。人間の想像力は限られていて、現実世界では「想定外」のことが起きます。中学や高校生の時には、当時の文学全集の中の数冊を、かじったこともあります。また司馬遼太郎さんや塩野七生さんは、いくつか読みましたが。
教養といったら叱られますが、その観点からこのシリーズを見ていると、「なるほど、日本文学を代表するのは、このような本なのだ」と、勉強になります。古典は、一定の評価が定まっています。またそのいくつかは、学校で習い、私も少しは読みました。しかし、このシリーズの第14巻以降の現代文学になると、「この人は取り上げられているんだと」うれしくなったり、「この人は読んでいないなあ」と感想が出てきます。折口信夫、宮本常一、須賀敦子さんが入っています。逆に、結構有名な小説家で、入っていない人もいます。池澤さんの選択について、皆さんはどう思われますか。池澤さんの選択には、この他に、世界文学全集があります。恥ずかしながら、こちらは知らない本ばかりです。