公営住宅建設加速支援

災害公営住宅の建設を促進するため、「工事加速化支援隊」を発足させました。
今回の大震災で、住宅再建(高台移転の敷地造成や公営住宅建設)は膨大な作業量になります。これまでに、計画策定、用地取得を進めてきました。市町村では経験したことのない大事業で、専門職員もいません。そこで、応援職員を送ったり、制度改正をしたり、技術相談などの支援をしてきました
おかげで、計画は全て出そろい、用地取得も8割ができています。次は、住宅建設です。これから1年半の間に、約2万戸を作る計画です。そこで、専門の知識や経験を持つ職員で「支援隊」をつくり、各自治体の悩みに相談に乗って、課題を解決しようとするものです。
今日の、NHKニュースで紹介してもらいました。映像で、私もちらっと写っています。私は見送る側ですが、みんな紺のスーツを着ているのに、1人明るい夏用ジャケットで、すぐにわかります(苦笑)。

健康・生活支援に関する総合施策

今日25日、復興大臣の下で、関係府省の局長たちに集まってもらい、「被災者に対する健康・生活タスクフォース」を開いて、「被災者の健康・生活支援に関する総合施策」を決めました(本文概要)。
昨年12月に、「被災者に対する健康・生活支援に関する施策パッケージ」をつくり、現地で実行してもらっています。その後、現場での問題を拾い上げ、今回それに対する対策の方向を決めました。
詳しくは本文を見ていただくとして、ポイントは次のようなものです。
・公営住宅が順次完成すると、仮設入居者が移転していきます。そこで、新しいコミュニティを作る必要があります。
・他方、まだ当分の間、仮設住宅暮らしを続けなければならない人も多いです。すると、心身のケアが必要です。生きがいつくりも必要です。
・歯抜けの状態になる仮設住宅の集約も必要です。
・これらの支援のためには、生活相談員や復興支援員を確保する必要があります。また、大勢の人数になっているので、これらの方を支援することも必要です。
・お年寄りだけでなく、アルコール依存の方、子どもなどにも配慮が必要です。
・心と体とつながりが、重要です。そして、仮設住宅と新しくできた町と両方で必要です。それには、関係者の理解と支援が必要です。
協力していただいた関係者の方に、感謝します。また、これをまとめるに当たって頑張った、牛島参事官以下の担当者にも、お礼を言います。もちろん、文章をまとめるのが目的ではありません。これを、現場で実行する必要があります。「総合施策」では、NPOやCSRへの期待と、それらとの調整も書き込みました。順次実行していきます。

盛岡市での健康フォーラム

23日土曜日は、日本医療政策機構主催のフォーラム「3.11から3年半 被災地住民の健康を守る」に行ってきました。この機構は、黒川清先生が代表を務めておられるNPOです。大震災に関しては、アメリカの医療支援団体Project HOPEなどと共に、岩手県山田町で支援をしてくださっています。
今回のフォーラムは、山田町での活動の報告と、被災地での健康について関係者が議論するものです。佐藤町長のほか、国から私が、医療関係では石巻で活躍しておられる武藤真祐先生、NPOからは田尻佳史さん(日本NPOセンター)、また司会にCSRの専門家の金田晃一さん(武田薬品)が出席しました。既に親しくしてもらっている人たちです。
被災地の復興には、インフラだけでなく、健康やつながりの復興が必要なことを、もっと広く知ってもらう必要があります。そして、国が積極的に取り組んでいる以上に、現地で医療関係者やNPO、企業(CSR)が活動している実態を、もっと知ってもらう必要があります。
ところで、石川啄木の「不来方のお城の草に寝ころびて空に吸はれし十五の心」は、良い歌ですね。今回は、盛岡城跡に寄る時間はなかったのですが、立派な石垣の残るお城です。

1週間、明日も出番

今週も、怒濤のような1週間が終わりました。朝昼晩と、とにかく忙しかったです、はい。引き続き、明日23日は、盛岡市で開かれる、日本医療政策機構フォーラム「3.11から3年半 被災地住民の健康を守る」に呼ばれています。そこで簡単な報告をします、というか、被災地での健康生活支援にご活躍いただいている関係者に、お礼を言いに行きます。催し物が、土曜の18時からという時間帯です。このような時間に参加いただく方々に、お礼を申し上げます。

豪雨災害

広島市を中心に、豪雨災害で大きな被害が出ています。行方不明の方が早く救助されることを、期待しています。亡くなられた方にお見舞いを申し上げるとともに、ケガをされた方の早い回復をお祈りします。改めて、「災害列島」であることを認識します。夜明け前に、突然、土砂が家に流れ込んできたら、逃げようがありません。自然の恐ろしさを、再確認します。
このような災害につきものですが、最初の報告に比べ、次々と被害の拡大が報告されます。「これまでにない災害」なので、仕方のないことです。救助や捜索についても、「どこから手を付けたらよいかわからない」状態ですし、全体像はなかなか把握できません。関係者にとっては、現場でどのように想像力を働かせるかが問われます。