東京は、大雪から1週間が経ちました。ご近所では、日当たりの良いところの雪は融けましたが、まだ、あちこちに雪の塊が残っています。我が家の玄関横では、咲き始めた水仙が、未だに雪の山に埋もれたままです。
報道では、関東各地で、雪の重みで車庫がつぶれたり、ビニールハウスが倒れたり、大きな被害が出ました。ふだん大きく降らないところに降ったので、被害が大きいです。
ご近所でも、被害が出ています。Nさんの庭の紅梅が、幹から折れてしまいました。いくつも花をつけたままです。Sさんの庭の藤棚が、壊れてしまいました。これは鉄製だったのですが。先日、日比谷公園を通ったら、楠の大きな枝がたくさん落ちていました。これも雪の重みで、折れたのでしょう。
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組織の能力、7。仕事の割り付け
組織の分割と編成(2月12日)を効果的にするために、その前に、組織が成し遂げなければならない使命の明示と、そのための仕事の分割と道のりの明示が必要です。仕事をどのように分けて、誰に担ってもらうかです。
被災者生活支援本部では、「現地の課題と支援本部の取組み(分類)」(例えば平成23年4月7日)を作り、毎週改訂していました。復興庁でも、例えば1月に「26年度の取り組み方針」を示しました。
これで、関係者に「何が課題で、復興庁は何をしようとしているか」を理解してもらえます。また、職員にも「自分の仕事は、全体の中でどう位置づけられているか」わかってもらえます。職員にとって、自分の仕事の位置づけを理解することは重要です。
もちろん各担当責任者は、この分類の下に、自らの担当部分の仕事の工程表を持っています。復興庁には本庁で、約30人の参事官がいます。普通の省に置き換えれば、30もの課があるということです。班編制は、さらにたくさんになっています(一人でいくつもの班に、属しています)。
このような表は、仕事の体系であり、地図です。優先順位をつけることでもあります。どうってことのない表ですが、目に見える形にすることで、認識を共有してもらえます。よく言われる「見える化」です。私は、震災以来、こればかりやっているような気がします(苦笑)。
もちろん、事後には、どれだけできたかの検証も必要です。例えば「復興の取り組みと成果」「復興の現状」。
復興での男女参画
「男女共同参画の視点からの復興~参考事例集~」を更新しました。今回の特徴は、女性の事例だけでなく、障害者、高齢者、男性の子育てなども、紹介しました。
障害を持つ人にも住みやすいまちづくり(表中の番号2)
地域に根ざす起業を支援(11)
高齢者による仮設住宅単位の畑仕事(21)
学校を守る父親たちの活動(27)など。
企業間の支援をつなぐ
仏典漢訳、2
さて、その漢文経典を、古代日本人は朝鮮半島から学び、次には中国本土に学びに行き、輸入しました。そして、そのまま音読みしました。「如是我聞・・」を、「私はこう聞いた・・」とか「仏は次のようにおっしゃった・・」と翻訳せずに、「にょぜがもん」と読んだのです。「般若波羅蜜多」「羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦」も意訳することなく、「はんにゃはらみった」「ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい」と声を上げます。別途、それを解説するために「説教」が行われたのでしょう。
キリスト教にあっても、ヘブライ語の聖書を、ギリシャ語やラテン語に翻訳しました。しかし、中世末期まで西欧の教会では聖書はラテン語でした。中世の西欧庶民も日本庶民も、それぞれラテン語聖書と漢文経典を、意味はわからず妙なる呪文として唱えていたのでしょうか。
また、単語を逐語訳することを見た日本人は、経典に返り点をつけることで、漢文を読む方法を編み出したのでしょう。訓読は、ここから来たと思われます。誠に省エネな翻訳でした。
仏典漢訳史には、鳩摩羅什や玄奘といった著名な翻訳家がいますが、日本語訳には、いないのでしょうね。