東京は、今日も良い天気。家にばかり閉じこもっているわけにはいかないので、今日は美術館へ。
まずは、六本木のサントリー美術館で、平等院鳳凰堂の「飛天の美」へ。展示品もさることながら、「こんな手があるのか」と、感心しました。
模刻ですが「雲中供養菩薩像」を、触ることができるのです。通常は「展示品に手を触れないでください」と注意書きがありますが、これは違うのです。さらに、この仏さんには、お坊さんによって魂が入っていて、ありがたみが違います(作品番号071-10。「結縁像」と書いてあります)。そして極めつけは、この仏像そのものが、鳳凰堂のお堂の中に飾られるのです。展覧会のサイトには、詳しく載っていないようです。
「え~、私がなで回して、手の脂のついた仏さんを飾って、ええのかね」と、ちょっと恐縮します。もっとも、既にたくさんの人が触っていて、光っている部分もあります。あぶら抜きの加工をして、塗装するのでしょうか。南20番という仏さんなので、今度京都に行ったら、確認しなければなりません。
仏さんの同じ部分をなでると、病気が治るといって、触らせてもらえる仏さんもありますが、今回のはかなり繊細な木造彫刻です。仏さんへの功徳としては、写経をして納めるとか、瓦に名前を書いてもらえるといった、参加型の寄付がありますが、これは初めての体験でした。入場料1,300円と、並んで待つだけの価値はありました。「私も触りたい」と思われた方は、お急ぎください。1月13日までです。
勢いに乗って、上野の西洋美術館の「モネ展」へ。ここも、結構な混雑でした。モネの睡蓮は好きで、かつてパリから、大きなポスターを買って、持って帰ってきました。額に入れて職場でも飾っていたのですが、現在は自宅で寝ています。