年別アーカイブ:2013年

日本語は難しい、家でもぐったり

2013年7月9日   岡本全勝

7日の記述で、「・・家の中でもぐったり。」と書きました。
読者から指摘がありました。「家のお風呂で潜れるとは、大きな風呂ですね」と。
「・・家の中でも、ぐったり。」ですね。

パラダイム

2013年7月8日   岡本全勝

中山茂著『パラダイムと科学革命の歴史』(2013年、講談社学術文庫)が、とてもおもしろいです。
パラダイムという言葉がよくわかるとともに、科学が「絶対的真理」として存在するのではなく、社会による認知や受け入れによって存在するものであることが、よくわかります。バビロニアと古代中国から説き起こし、平易な言葉で科学の進歩とは何かを説明してくださいます。
同じく講談社学術文庫の、野家啓一著『パラダイムとは何か』(2008年)も読みましたが、野家先生の本はクーンとパラダイムの解説であるのに対し、中山先生の本は、パラダイム転換と通常科学から見た学問の歴史です。いろんなことを考えさせてくれます。例えば、学閥と学派はどう違うか、大学は学問の進化を進めるのか阻害するのか。
私は、この本を読みながら、「ものの見方の枠組み」「組織での発想の転換」などを考え直しています。もっと早く読むべきでした。でも、このような文庫本の形になったのは、先月ですから、仕方ないですね。お勧めです。社内で改革を唱えつつ、実現せず不満を持っている方に、特にお勧めです。
パラダイム」という言葉は、アメリカの科学史学者のトーマス・クーンが1962年に唱えた、科学史での概念です。クーンによれば「一般に認められた科学的業績で、しばらくの間、専門家の間に問い方や解き方のモデルを与えてくれるもの」です。
パラダイム転換や科学革命は、これまでの科学者の間での通説を壊し、新しい見方を提示します。天動説から地動説への転換のようにです。パラダイムの転換に成功すると、続く学者たちは、その枠組みで実験や観察を繰り返し、より精緻なものとします。クーンは、それを「通常科学」と呼びます。
クーンは、後にこの説を捨ててしまいます。しかしクーンの手を離れて、パラダイム転換という言葉は科学史以外でも用いられ、有名になりました。極端な場合は、「通説になったものの見方」としてです。いろんな分野で改革派が「旧来の考え方を、打破しなければならない」として、パラダイム転換を唱えるのです。経営学や評論で、多用されます。私も、よくこの意味で使っています。
この項続く。

経済関係が制約する外交

2013年7月7日   岡本全勝

昨日、日本の部品が中国に輸出され、加工されてアメリカに輸出されていることを紹介しました。これは、外交や安全保障関係にも、重要な要因となります。
フォーリン・アフェアーズ・リポート』(日本語版)の7月号で、リチャード・カッツ氏が「経済相互依存で日中紛争を抑え込めるか」を書いています。
そこでは、尖閣列島を巡る日中間の外交緊張関係によって、中国の日本からの輸入額が大きく減少しているが、決定的なボイコットに至っていないこと。中国が日本から輸入する製品の60~70%は機械や部品で、これを止めると中国経済そのものがふらつき始めること。IMFの報告では、中国の対外輸出が1%伸びる毎に、日本からの輸入が1.2%増えていることを紹介しています。
また、5年前、中国から輸出されるローテク製品の価値に占める輸入パーツの割合は22%程度だったのに対し、情報・コミュニケーション機器の場合は50%になります。そして中国の輸出品に占めるこれらハイテク製品の割合は、大きくなっています。
カッツ氏は、次のような目次で、議論をしています。
ナショナリズムか経済相互依存か。日本が支えるメイド・イン・チャイナ。経済が支える平和。
もちろん、経済関係だけで外交政策が決まるわけではありませんが、国家首脳がそれを要素に入れなければならないことは、間違いありません。半世紀前までは、経済・資源を巡って戦争が起きましたが、現在の先進国間では、経済の相互依存が戦争を抑止することもあります。
これには、経済の相互依存が大きくなってきたこともありますが、経済を一国が囲い込むものと見るのか、他国との相互依存と見るのか、その見方が変わってきたのだと思います。
詳しくは原文(英語はこちら)をお読みください。

暑い

2013年7月7日   岡本全勝

今日、最も多く交わされた会話は、「暑いですね」でしょう。東京は、昨日から最高気温が35度前後になり、夜も気温が下がりません。梅雨も、明けたそうです。
昼は真夏の太陽が照りつけ、家の中でもぐったり。水のシャワーでも効果が少なく、ついに冷房を入れました。「夏は暑いものだ」と言われれば、その通りですが。
夕方には、雷を伴った激しい夕立も来ました。