座談会の続きです。
新井総監:福島第一原発における活動において、大きな反省点は、第一陣が福島第一原発に入ったときに、最高責任者がやや不明になっていたことです。ハイパーレスキュー隊中心に入ってもらったのですが、おおぜい隊長がいて、全体を誰が仕切るのかが不明だった。
また、福島原発内の舞台とJビレッジの後方部隊との連絡が取れなくなりました、これが誤算でした。本庁とJビレッジとも連絡が困難な状況でした。連絡さえ取れれば、Jビレッジで仕切れたのです。連絡手段の確保の大事さを痛感しました。
東京電力との情報交換がうまく行かなかったことがありました。お互いが知っているものだと思い込んでいたために、情報が伝わらなかったようなのです。国も東京電力も、東京消防庁は免震重要棟の存在を知っているものと思い込んでいて、説明がなかった。我々は、知らないから聞けなかったということだったのです。現場の状況は行ってみて初めて知らされたことも多く、安全面、活動面において、大きな支障となりました。特に、免震重要棟の存在は当初全く知らされずにいたので、作戦の樹立自体に大きな影響を与えました。
五十嵐副参事:当初我々は、現地に行って水を出してくれさえすればいいと言われているものと思っていました。免震重要棟の存在を知らなかったし、東京電力からも説明はなく、とにかく水を出してくださいとのことでした。道はどうなっているのか聞いても、よくわからない・・
松井救助課長:東京電力で、意思決定できる人がJビレッジにいなかったのです。図面を見せて欲しいというと、図面はありませんと言って、手書きで図を書いて説明を始めるのでした・・
月別アーカイブ: 2013年11月
砂原君の受賞
急に冬に
昨日今日と、福島に行ってきました。東京も寒かったですが、福島では山並みが雪をかぶっていました。コートを出して、冬装備で行ってきました。
つい先日まで、クールビズだったのに。今年は、秋がなくって冬が来ましたね。インフルエンザの予防接種も、受けました。
大学改革、中根千枝先生の発言
11月7日の日経新聞教育面、中根千枝・東大名誉教授のインタビューから。
「経済・社会の停滞を打破するために、大学改革を求める声が強まっています」との問に対して。
・・みんな、教育を改革すれば良くなるという夢を持っている。しかし大学制度を変えても、社会のあり方も、人々の意識も容易に変わるものではないから、変えて良くなることもあれば、前の方が良かったということにもなる。
改革案には学長の権限強化についてもあるようだが、大学の学長はふさわしい人がなるとは限らない。学長は努力されているが、管理のトップに向いていないこともある。日本では教授会の権限が強いことも簡単には変わらないとみられ、改革案に期待してもどれほど成功するか・・
記事には、男性中心だった大学で、女性の地位が向上した数字も載っています。大学生に占める女性の割合は、1955年には12%でしたが、今は42%です。大学教員(本務教員)に占める女性教員の比率も、5%から21%に上がっています。ただ、まだ21%です。
復興の状況、国会報告
「東日本大震災からの復興の状況に関する報告」を閣議決定して、国会に報告しました。これは、法律に決められていて、年に一度、国会に報告するものです。この1年間の動きを、数値を元にまとめてあります。何が進んで、何が進んでいないか。何に取り組んだか。わかりやすいので、ご利用ください。
内容は、本文の冒頭に「復興の概況」として、まとめてあります。