「イノベーション東北」という試みがあります。グーグル社が、NPOや企業と共同して、インターネットを通じて東北のビジネスやコミュニティの復興に貢献しようというものです。
被災地の事業者に対して、それぞれのニーズにあったインターネットサービスの導入や活用をお手伝いしてくださいます。ホームページ作成の支援、売り上げや在庫管理・書類管理へのコンピュータシステム導入、インターネット販売支援など、「活用事例」をご覧ください。また、「復興ストーリー」も読んでみてください。
このような活動は、技術が重要ですが、支援したい組織と、支援を受けたい人の間を「つなぐ人」が決定的に重要です。両方に通じた人って、なかなかいないのです。行政が行うべきしごとでもあるのですが、それに通じた職員もいません。現在は、いくつかのNPOが、貢献してくれています。それを行政が支援する方法が、まずは近道でしょう。
グーグル社は、インターネット情報技術や職員の挑戦精神で、発災直後から、これまでにない支援をしてくださっています。「東日本大震災に関する災害関連情報を集めた特設サイト」、特に「東日本大震災と情報、インターネット、Google」。読み物としては、林信行・山路達也著『グーグルの72時間―東日本大震災と情報、インターネット』(2013年、角川書店)。
次に大きな災害が起きたとき(起きて欲しくありませんが)、インターネットは「有効な道具」になります。