日経新聞10月28日「失業率改善、もう限界? 雇用ミスマッチ厚い壁」が、グラフ付きで、かつわかりやすい解説をしていました。景気回復で、完全失業率が下がってきましたが、下げ止まる可能性があるのです。
完全失業率は、「景気要因」(景気が悪くて仕事がないことによって起こるもの)と、「構造的要因」(求人内容が、求職者の希望する仕事と異なるミスマッチで起きるもの)の2つがあります。このうち景気要因によるものが減少してきたのですが、構造的要因・ミスマッチは減っていません。
求人はあるのに応募がないという構造要因失業は、次の2つからなります。1つは、「労働条件のミスマッチ」(賃金が少ないとか非正規雇用なので、応募しない)です。もう1つは、「技能のミスマッチ」(その仕事に必要な技能がないので、応募できないもの)です。後者を減らすためには、職業訓練が必要になります。