最も簡単に、復興の進捗状況を示した「復興に向けた道のりと見通し」を、更新しました。さまざまな指標を、2枚にまとめてあります。活用ください。もっと詳しい指標が必要な場合は、「復興の現状と取り組み」を使ってください。こちらは100ページあります。
ありがとう、市原君、中川君。
月別アーカイブ: 2013年9月
今日は趣向を変えて、楽天優勝
今日26日夜、プロ野球の楽天ゴールデンイーグルスが、パリーグ優勝を決めました。実は、私は楽天ファンなのです。
元々は、セリーグでは阪神タイガース、パリーグでは近鉄バッファローズを応援していました。若い頃、宴会では、上司と一緒に六甲おろしを歌い、職場の遊びでは、近鉄のユニフォームを着てソフトボールをやっていました。あの角のマークと、トリコロールはきれいでした。ちなみに、岡本太郎さんのデザインです。
でも、阪神タイガースはメジャーすぎて、応援しても甲斐がなく。近鉄はつぶれ、その後は実質の後継球団である楽天を応援していました。まあ、弱いチームでした。でも、「常勝を義務づけられているチーム」とは違い、負けても苦になりません(負け犬かな、苦笑)。
昨日までに、マジックは2。今日、楽天が勝って、2位ロッテが負ければ、優勝です。夜の会合で、ある人が携帯で確認して、「今日の楽天の優勝は、ないよ。途中経過で、ロッテがリードしていて、楽天がリードを許しているわ」とのこと。でも、こちらは十分余裕があります。「しゃあないなあ・・」。
と思いつつ、家に帰って、インターネットで確認したら、9回で田中投手が出ています。「え~、じゃあ優勝するのだ」。どこかのチャンネルで中継していないかとテレビをつけたら、さすがNHK。中継中でした。1点差で2アウト3塁2塁。う~ん、しびれますね。最後は田中投手が三振をとって、試合終了。
球団創設9年目で、優勝です。たいしたものです。私としては、なぜ勝てたか、逆に他のチームはなぜ勝てなかったか。それを分析しなければなりません。そんなことは別にして、うれしいですね(笑い)。
星野監督の胴上げを見ましたが、田中投手、嶋捕手、松井キャプテンも、胴上げしても良かったのに。
復興推進委員会
今日は、有識者会議である復興推進委員会を開きました。今日の議題は、「新しい東北」です。復旧の先を見据えて、東北の未来、さらには日本の未来を切り開くために、「新しい東北」という名の下に、いろんな挑戦を支援しています。
一つは「モデル事業」です。もう一つは「人材派遣の仕組み」です。三つ目は「投資の促進」です。
もちろん、企業が自らのリスクで投資してくれれば、苦労はありません。他方で、公費丸抱えでは、補助金がなくなったらその事業は終わります。その中間が狙い目です。起業家支援やインキュベーターも、同じだと思います。
ご協力いただいた提案者や、審査をしてもらった有識者の方に、お礼を申し上げます。モデル事業の選定は、約60事業を絞り込みましたが、最終調整中です。決まり次第、お知らせします。
ムラ社会を打ち破る
9月22日の日経新聞経済の日曜に考える「社外取締役、義務づけは必要か」。「社外取締役のいる企業の割合が東証1部で6割を超えた。企業統治の観点から上場企業に選任を義務づけるべきか、今まで通り各企業の判断に委ねるべきか」というテーマです。富山和彦さんの発言「ムラ型統治、打破を」から。
・・なぜ社外取締役が必要か、米国と日本では全く理由が異なる。米国では社内で最高経営責任者(CEO)の権限が非常に強く、高額報酬を得ようとして会計操作などの不正に走ることがある。2001年に破綻した米エネルギー大手のエンロンがそうだ。だからCEOが暴走したときに解任できるよう、全取締役の過半数は社外と(上場規則で)義務づけられている。
一方、日本では社長の権限はそれほど強くなく、暴走するほどパワーのある人も少ない。取締役会では社長以下のサラリーマン役員が互いの顔色を見て、空気を読みながら物事を決める。あつれきを避けようとするから、不採算事業からの撤退といった重要な意思決定を先送りする。こうした「不作為の暴走」を許す「ムラ型ガバナンス」が日本の大企業が抱える最大のリスクで、ムラの空気をかき乱すのが社外取締役の使命だ。
「少数の社外取締役で取締役会の意思決定を変えられますか」という問に対して。
・・日本の取締役会はしこりを残さないようにと事実上、全会一致が原則だから、少数でも社外取締役が反対すれば決議できない。だから量より質が重要で2人でも十分機能する。例えば不振事業の再建案が上がってきた時、社外取締役が「事業の存続は難しいと思う。撤退や売却を検討していなければ賛成しかねる」と述べれば差し戻しになる。私自身、社外取締役として似たような経験がある・・
後は、原文をお読みください。
復旧完了の視察
今日は、新潟県の十日町市と津南町、長野県栄村に行ってきました。東北地方の大津波と原発災害に隠れていますが、2011年3月12日(大震災の翌日)に起きた長野県北部地震で、この地域は大きな被害が出ました。直後の5月に、当時の仙谷官房副長官のお供をして、被災状況を視察しました(2011年5月5日の記事)。
その後、災害住宅の建設も進み、仮設住宅もいち早く撤去しました。道路などの復旧も進んだということで、一度見ておこうと思いつつ、今日になってしまいました。
県庁と市町村役場の方に案内してもらって、復旧状況を見てきました。地滑り地区や道路の復旧、災害公営住宅の建設と入居も、ほぼ終了していました。小学校の講堂も、きれいになっていました。2年前の状況とは全く違って、災害がわからなくなっています。
栄村では、引き続き被災者の支援を行う窓口「総合サポートセンター」が開設され、復興支援員も配置されるとのことでした。
復興交付金で復旧した、稲の育苗施設が今年から稼働して、地区の人たちに喜んでもらえたとのことです。600万円ほどの建物なのですが、31軒の農家が、これで米作りができるのです。次に、米の乾燥施設の建設を急いでいました。産業の少ないこの地方にとって、稲作は高齢者の重要な働く場、生きがいです。いつもの繰り返しになりますが、中山間地区での産業をどうするか。これが、日本の地方行政の大きな課題です。