厚生労働省が、9月19日に「労働者健康状況調査」を公表しました。それによると、仕事や職業生活に関して強い不安・悩み・ストレスを感じている労働者は、全体の61%です。その理由は、職場の人間関係が41%、仕事の質が33%、仕事の量が30%です。やはり、人間関係ですね。
不安・悩み・ストレスについて相談できる人がいるは、90%です。相談相手は、家族や友人が87%、上司や同僚が74%です。実際に相談したのは74%で、相手は家族や友人が82%、上司や同僚が67%です。産業医やカウンセラーは5%に満ちません。そして相談して、悩みなどが解消されたのが33%、解消されなかったが気が楽になったが61%です。話を聞いてもらうと、楽になります。
私も、職員に対しては「悩みがあったら相談しよう」と、中間管理職には「部下の相談相手になろう」と勧めています。『明るい係長講座』。
また、1か月間の時間外労働について、100時間を超える労働者がいた事業所は5%、80時間~100時間が10%です。霞が関の各府省では、たぶん100%でしょう。
労働安全衛生法には、「長時間労働者への医師による面接指導制度」があり、事業主は、時間外・休日労働が1か月あたり100 時間を超え、かつ、疲労の蓄積が認められる労働者に対して、医師による面接指導を実施することが義務づけられています。また、80 時間を超える労働により疲労の蓄積が認められ又は健康上の不安を有している労働者に対しては、医師による面接指導等が努力義務となっています(初めて知りました。反省)。