日経新聞「日曜に考える」は、先週9月1日から、「シリーズ検証、危機は去ったか、リーマン・ショック5年」が始まりました。世界経済を揺るがせたリーマン・ショック。まだ近過去のことなので、全体像を簡単に書いたものはないようです。
どのようにして起きたのか。それは記事をお読み頂くとして、出てくる数字の大きさに驚きます。破綻したリーマン・ブラザーズの負債総額は6,130億ドル(60兆円)。資本の32倍です。AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)の経営危機の原因となったCDS(クレジット・デフォルト・スワップ。倒産保険)は、取引規模(想定元本)で58兆ドル(5,800兆円)でアメリカGDPの4倍です。
うまくいっているときはよいですが、いったん信用がなくなると、とんでもないことになります。