今日は外での会議続きで、また外出しようとしているところに、職員が説明に来ました。「ちょっといいですか」と。そして、「9日の日曜日に、出張です」と、会議の概要を説明し始めました。
私は説明をさえぎって、「ちょっと待て、今日は木曜日やで。この週末に、私が出張するのかい?」。職員、答えて曰く「はい」。
「あんたら、『岡本統括官の休日をつぶす友の会』の会員か。また、新しい会ができたな」と言ったら、ニコニコして「それは、いいですね。会長と幹事長をします」と、全く反省の色がありません。とんでもない職員です。K参事官とS企画官です。
先週、先々週と、2週続けて土日に出張でした。休日がないと、資料と仕事の整理ができず、次の仕事の段取りを考えられないのが痛いです。本屋にも行けないし・・
月別アーカイブ: 2013年6月
この四半世紀の日本の政治改革、その3
・・「平成デモクラシー」はこの顕教と密教との二重構造を、顕教優位の方向で一元化することを推し進めた。その意味でいえば、教科書に書いてあることに現実を近づけていく試みであった。密教体制というものにはとかく秘密性、隠匿性が付きまとい、「内部関係者」であるか否かが決定的に重要な意味を持つ。これを取り除くためには、権力行使をルール化し、透明性の高いものにしていかなければならない。そのためには、権力を塊としてとらえるのではなく、当事者間の関係としてとらえ直すことが含意されており、一方が他方に対して単純に指揮命令する関係から離陸することが必要になる。これまでの官僚制が権力も責任も全て一人で抱え込んでいたとすれば、それを他の主体と分担し、責任も軽減していく方向が出てくる。指揮命令関係としての統治(ガバメント)に代わって、ガバナンスという言葉が多用されるようになり、公共性の担い手の多元化が進むようになったのはその証である。そして行政と並んで司法が大きく登場したのは、その当然の帰結であった。
「平成デモクラシー」を特徴づける言葉を一つあげるとすれば、それは政治主導であろう。21世紀になってこの言葉がようやく流布するようになったことは、裏を返せば、「それまでの日本のデモクラシーは誰が運営していたのか」という質問を誘発するという意味で、いささか「やぶ蛇」ともいえる。それはともかくとして、「平成デモクラシー」は政治以外に主導すべき存在がないようにしようという前提で話を進めてきたのであるから、政治の成否は全て政治主導の実態にかかっている。実際、「誰が総理になっても同じ」ではなくなったし、政権も代わる可能性を常に視野に入れておくべきものとなった。官僚制に丸投げして済ますわけにはいかず、官僚制にも今さらそれを引き受ける用意はなくなった・・
この項、まだ続きます。
復興推進委員会、中間取りまとめ
ゴキブリの味覚
ノースカロライナ州立大学の勝又綾子研究員が、甘いものを食べないゴキブリを発見したことが、ニュースで伝えられています。4年間に7千匹のゴキブリに餌を与え、ブドウ糖を苦いと感じて、食べないゴキブリを見つけたのです。駆除剤は、ブドウ糖で包んでゴキブリが食べるように仕掛けてあります。生き延びるために、いえ食べなかったから生き延びたのでしょうが、そんなゴキブリがいるのです。甘い物好きのメタボには、朗報なのか地獄なのか・・。
今日紹介するのは、勝又さんの次のような発言です(2013年6月4日、読売新聞・顔欄)。勝又さんは2009年から、アメリカ暮らしだそうです。
・・米国生活は好きだが、レストランの味が今ひとつなのが悩みだ。「米国人はなぜ、この味をおいしいと思うのでしょうか」。いずれ、人間の味覚も研究したいという・・
官民からの被災地への職員派遣
6月4日の朝日新聞経済面に、「被災地再生に大手の力、15人が4市などに出向」の記事が載っていました。「東北未来創造イニシアティブ」が経済同友会と一緒に立ち上げた企業職員の市町村派遣です。
また、6月3日の朝日新聞社会面には、「復興支える助っ人職員」が載っていました。岩手県大槌町に全国から派遣されている110人の助っ人たちの活躍風景です。
被災地で力を発揮したい人、送りたい人、受け入れたい自治体、必要とされる人材と分野。これらをつなぐ仕組みが必要です。総務省や国土交通省は、全国市長会などと協力して、被災自治体への職員派遣を行っています。
しかし、それら以外の「地域で必要とされる人たち」の紹介は、職業紹介業務(ハローワークや民間職業紹介業)とは、少し違う機能だと思います。どこでどのような人材が求められているか。それが、把握できていないのです。「町役場で設計技師が不足している」といった情報はわかりやすいのですが。
また、短期的な単純作業のボランティアだけでなく、継続的で技術を持った人の斡旋です。NPOが、この新しい分野を切り開いています。「右腕派遣プログラム」「RCF復興コーディネーター」