日本型雇用慣行は女性に不利

6月12日の日経新聞経済教室「成長戦略を問う―女性活用」、川口章同志社大学教授の「日本的雇用慣行に修正を」から。
・・日本の企業、なかでも大企業で女性が活躍しにくいのは、いわゆる日本的雇用慣行と無関係ではない。日本の大企業は、終身雇用制、年功賃金制、企業内人材育成、内部昇進制、企業別労働組合などの独特の雇用慣行を持っている。実は、これらの雇用慣行が強い企業ほど、女性の活躍が難しいのである・・
あわせて、男性正規労働者の勤続年数の長さと、管理職に占める女性の割合の相関が図示されています。
その理由はまだ仮説の域を出ませんが、次のようなことが挙げられています。
1 そのような企業は、長期間離職せずに働く人材を求めている。結婚や出産で退職する女性が不利。残業、出張、転勤などを求められても、女性が不利です。
2 新卒採用が基本で中途採用がない。子育てなどで一度離職した女性が、復帰しにくいのです。
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