今日は、衆議院復興特別委員会の現地視察に同行して、福島県いわき市と広野町に行ってきました。いわき市には、双葉郡から2万人を超える人が避難しています。双葉郡内にあった高等学校や養護学校も、一時的に移転しています。
一方、広野町は避難指示が解除されているのですが、まだ住民は戻っていません。生活していくには、インフラが復旧しただけでは不十分で、商業サービス、学校や病院などが必要なのです。
3日連続の出張でした。
月別アーカイブ: 2013年5月
日本学術振興会による大震災シンポ
今日は、仙台で開かれた、日本学術振興会による「震災に学ぶ社会科学―東日本大震災学術調査シンポジウム」で基調講演をしてきました。パネルディスカッションや懇親会にも、参加してきました。光栄なことです。
先日、予告編で書きましたが、発災直後から2年、引き続き救助と復興に責任を持っている官僚として、経験をお話しすることは務めだと信じています。千年に一度、百年に一度の経験をしたのですから。発災以来2年が経ち、関係者が、客観的にかつバランスよく物事を見ることができるようになりました。
聞くところによると、日本学術振興会は自らは事業をしないそうですが、これは村松岐夫先生の肝いりで進められているとのことです。これだけ広い分野でこれだけのメンバーが大震災を検証することは、貴重なことだと思います。
たくさんの日本を代表する学者の方々が、参加しておられました。旧知の先生たちにご挨拶をするとともに、お名前だけしか知らない先生方とも知り合いになってきました。ありがたいことです。
多様な主体による復興支援、その2
職員が、早速、多様な主体による復興への取組に係る情報をまとめて掲載してくれました。これで、見やすく、理解しやすくなりました。
推進委員会、宮城県視察
今日は、復興推進委員会のメンバーと一緒に、宮城県に視察に行ってきました。南三陸町の「さんさん商店街」は、土曜日しかもチリから送られたモアイ像の除幕式で、大賑わいでした。きらきらウニ丼と海鮮丼が、お勧めです。
南三陸町では、大震災の体験を話してくださる、語り部によるガイドツアーがあります。町役場の方に聞くと、たくさんのグループ(既に600組以上)が、利用しています。学生たちの研修旅行とともに、企業の職員研修で訪れるグループが多いそうです。広島の原爆学習のように、学びの場として定着してくれるとうれしいです。少し不便ですが、三陸の自然や松島の観光旅行と組み合わせてもらえれば、いろいろと楽しめます。予約を受け付けています。結構、予約で埋まっています。
石巻では、在宅診療を行っている祐ホームクリニックの取り組みと、今後の構想を勉強してきました。医療と介護だけでなく、健康管理や生活サービスまで、在宅で地域や家族をともにお世話しようという試みです。これからの大きな課題への、有力な対策だと思います。
ICカード、全国相互利用
東京では、パスモやスイカ(電子マネーつき定期券)で、駅の売店だけでなくコンビニなどでも、小銭を持たずに支払いができます。便利なものです。地方の大都市圏でも、それぞれのICカードがあります。名前もユニークですね。スイカの他、イコカ、キタカ、ピタパ。これらが、3月から全国で共通して使えるようになりました。
先週、奈良に行ったときも、便利でした。近鉄への乗り継ぎも切符を買うことなく、改札を通ることができます。今日、仙台で駅弁を買うときも、「スイカで」と言えば、すみます。
ところで、パスモについて、私の失敗(?)は、次のようなものです。駅で勧められて、パスモ定期券にクレジットカードをつけました。あわせてANAカードも。これで、「定期券とクレジットカードとANAカードの3枚を1枚にできる」と計算したのですが。
いざクレジットカードで支払うとなると、定期入れからパスモカードを出して支払い、もらった控えを財布に入れるので、2度手間は変わらず。あまり便利になりませんでした。インターネットでイギリスから本を取り寄せたときは、JCBカードは受け付けてくれないし。