今日2月28日、平成25年度当初予算と合わせて、「平成25 年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度」が閣議決定されました。これは、例年通りです。その中で、おやっと思ったことがあります。
「2 平成25 年度の経済財政運営の基本的態度」の中で、「財政政策」「金融政策」「為替政策」と並んで「成長戦略」が並んでいます。十分に調べていないのですが、近年あるいは過去の「経済見通し」閣議決定で、成長戦略が掲げられたのは、今回が初めてではないでしょうか。間違っていたら、ごめんなさい。
経済成長の「基礎」は成長戦略であり、「財政政策」と「金融政策」は景気調整に使えても、経済成長そのものには「効果が薄い」です。経済成長政策の上に、そして社会保障政策の上に、経済財政運営があるのでしょう。経済成長政策と社会保障政策のない経済運営政策では、限界があります。
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総理施政方針演説、復興の部分
今日2月28日、衆参両院で、総理大臣の施政方針演説が行われました。印刷物で29ページ、読み上げで約35分です。
その中で、大震災からの復興が、第1番目の項目に挙げられていました。また、職員の調べによると、14府省のうち、名前が出てきたのは、復興庁だけだそうです(海上保安庁、警察、自衛隊が出てきますが、大臣がいる「府省」ではありません)。職員一同、気合いを入れて仕事をしなければなりません。
もちろん、私たちの評価は、現地での復興が進むかどうかです。復興庁だけで仕事が進むわけではありませんが、現地で支障となっている課題を解決するのも、私たちの仕事です。
日本料理を世界に、今こそ攻め時や
朝日新聞夕刊連載「人生の贈り物」。今週は、料亭「菊乃井」主人の村田吉弘さんです。ロンドンで、会席料理の店を開いておられます。25日の記事に、次のような発言が載っています。京都の本店とは変わった、ロンドン風にアレンジしたメニューが話題だそうです。
・・・相手が望むもんを出すのは、料理の基本やね。「これが本物やから、これ食え」っていうのは、乱暴な話やろ・・
そこの国の食材で作らんと、日本料理は根の生えたもんになって、どこにもいけなくなる。外国のお母さんがうちで、「今日はすしつくるわ」といわはるようになって、世界に定着したといえるわけや・・
仮設住宅の先にある課題
東北復興新聞21号に、私のインタビュー「住まいの変化にともなう移行戦略の始まり」が載りました。今後、本格的な住宅再建が始まります。自力による再建や公営住宅の建築です。
編集長の質問は「仮設住宅から本格住宅に移ると、NPOの役割はどう変わりますか」でした。多くの地域で、住宅の建設はまだ先のことですが、記事のようなことをお話ししました。
・・・今の被災地は、20年後の日本全国の地域の姿だ・・
多くの方が、考えておられることと思います。NPOには、期待することが大きいです。
公共財としての火葬
日経新聞夕刊社会面で、昨日から連載「公共財としての火葬」が始まっています。
宮城県名取市では、900の遺体の50%は市営斎場で、25%を山形県で、25%を東京都と仙台市で火葬しました。その陰には、火葬場を緊急に復旧した関係者と、他の自治体に協力を求めた働きがありました。多くの市町村では、それはできませんでした。
大震災の発災直後、困ったことの一つが、葬式と埋葬です。たくさんの死者が出て、一方で葬祭場や火葬場も壊れ、葬式ができないこと、棺桶や遺体袋が足りなくなったこと、遺体を運ぶ方法に困ったこと、仮埋葬をしたことです。埋葬する際に、僧侶の読経を望まれたが、できなかったことも、このホームページで書きました。
連載の27日は「市民の弔い、僧侶課長仕切る」でした。市役所の課長、木村さんは僧侶でもあります。
・・・公務員として政教分離は肝に銘じている。が、現場で2度、法衣で読経した。検視場所の閉鎖時と、身元不明の遺体を火葬のため安置所から搬出した際だ。人目につかぬよう、祈った・・・