新卒の非正規雇用4万人、ニート3万人

8月27日に文部科学省が、学校基本調査速報を公表しました。今朝の各紙が大きく伝えています。学生数や進学率ではなく、大学を卒業した若者就職状況です。
それによると、今春大学を卒業した56万人のうち、就職した者は36万人、64%でした。ただしそのうち2万人は、正規の就職ではありません。そのほか、一時的な職に就いたのが2万人。この二つを合わせると、非正規雇用は、4万人です。就職も進学もしていない者が9万人です。これら3つを合わせると13万人、23%の人が、安定的な職業に就いていません。
また、就職も進学もしていない者9万人のうち、進学準備中と求職中の人を除くと=ニートは3万人います。

事件に巻き込まれたときの判断

昨日、北京で、丹羽宇一郎大使の乗った公用車が襲われ、国旗を奪われるという事件が起きました。2台の車に挟まれて、カーチェイスしたようです。そのさなかに、同乗していた山崎和之公使が、携帯電話のカメラで、犯人とその車のナンバーを写真に撮っていたと、新聞が伝えています。そしてそれを、中国当局に渡したと。
さすが、山崎君。どんなときでも、冷静です。外交官には、このような判断も求められるのですね。

リスク対策の変化

8月22日のニュースが、「国土交通省の公共交通事故被害者支援室が、心のケアなどに当たる職員の研修を始めたこと」を、伝えていました。これに合わせてNHKでは、斉藤隆行記者が、「鉄道・交通事故、変わる被害者支援」を解説しています。
2012年4月、国土交通省に「公共交通事故被害者支援室」が設置されました。遺族を含めた事故被害者の支援が、目的です。
拙稿「社会のリスクの変化と行政の役割」第4章二2「変わる安心提供の手法」で、事故対策として規制や救助だけでなく、保険と無過失賠償責任制度を作ったこと。介護保険制度など、金銭給付だけでなく生活支援(人的サービス)を作ったこと。さらに、犯罪被害者について、金銭給付制度だけでなく、支援が相談や損害賠償請求についての援助や、加害者からの「お礼参り」の防止などに広がっていることを紹介しました。
加害者を罰することや、被害を金銭補償することだけでは、被害者の「被害」は回復しないのです。古典的な民法の原則だけでは、不十分だと認識されました。
公共交通事故被害者支援室も、この変化の中に位置づけることができます。加害者を罰したり、再発防止策を強化するだけでなく、被害を受けた人とその家族への支援が重要だと、認識されつつあるのです。それは、金銭補償だけでなく心の手当を含みます。災害時の心的外傷後ストレス障害(PTSD)対策の重要性の認識も、同様です。そしてそれは、被害者とその関係者だけでなく、救助に当たった警察や消防、自衛隊、さらには役場職員にも及びます。

結婚式の祝辞

今日は、職員の結婚式に呼ばれて、北海道函館まで行ってきました。先月の沖縄での結婚式に続いて、南へ北へ。来月は、東京での結婚式にも呼ばれています。私の役割は、新郎を褒めて褒めて、両家のご両親に喜んでもらうことです。最近は、最初に挨拶させてもらえるので、気が楽です(笑い)。
今月はこのほかに、2人の人から「子どもができました」の報告がありました。めでたいことは、良いですね。それぞれ幸せに、そして元気な赤ちゃんを産んでください。
もちろん、いろいろと苦労はあるでしょう。でも、幸せは、何もしないところには、やってきません。努力して作るものです。難しい仕事を成し遂げたとき、難しい試験に合格したとき、高い山に登ったとき・・。後になって「あのときは大変だったけど、楽しかったね」と。易しい試験や低い山では、喜びは小さいです。
西洋の童話に、しばしば「王子様とお姫様は、幸せに暮らしましたとさ」とありますが、私は「ほんまかいな?」と疑問に思っています。何の苦労もない満ち足りた日常って、すぐに飽きると思いますよ。そして、登山の例などに比べて、夫婦生活や子育ては、「長距離レース」なので、より努力が必要です。
函館は久しぶりでしたが、暑かったです。函館と言えば、100万ドルの夜景で有名です。ある人曰く「かつて100万ドルと言えば、すごく高価に思いましたが、今だとそんなに高くないのですね」と。言われてみれば、そうですね。1ドル=100円換算でも、1億円。今日の為替レートの78円だと、7,800万円です。東京で1戸建ての住宅を買うくらいなんですね。それなら、私でもローンを組んで買えそうです。すみません、興ざめなことを指摘して。