地域の復興には、行政だけでなく、企業やNPOなどの協力も重要です。このホームページで、何度も指摘しています。
もっとも、抽象論をしていても、世の中の人に理解してもらえません。そこで、うまくいっている具体例を紹介することにしました。それによって、その働きを知ってもらうとともに、「私のところでもやろう」と思ってもらうことを狙っています。
そのために、実例を集めることにしました。「復興に当たっての多様な担い手による連携事例の募集について」です。見本となる例も載せてあります。「こんな例がある」と思われた方は、お知らせください。
月別アーカイブ: 2012年7月
各府省発行のメルマガ・その3
経済産業省
「e-中小企業ネットマガジン」
「資源エネルギー庁メールマガジン」
「産業技術メールマガジン」
「調査統計グループメールマガジン」
「節電対策メールマガジン」
「中部経済産業局メールマガジン」(その他各経産局にあり)
国土交通省
「国土交通省メールマガジン」
「メルマガ運輸安全」
環境省
「新着情報メール配信サービス」等各種メルマガが入っています。
防衛省
「新着情報メール配信サービス」
(2012年6月29日)
(厚労省の自己検証)
厚生労働省が、東日本大震災の際の対応を検証した結果を公表しました。民間出身の調査員が、調査・検証し、反省点を踏まえた今後の対応策を示しています(報告書概要、本文)。
原子力災害現地本部への職員の派遣が遅れたことや、義援金の配分が遅れたことなどを率直に反省し、次回への改善を提言しています。
良いことだと思います。多くの組織において、自らうまくいかなかった点を検証し反省することは、なかなか行われません。また、身内での検証は甘くなりがちで、外部の者による検証は実態に踏み込めない欠点があります。
少し古くなりますが、官僚機構の失敗とその検証について、連載「行政構造改革」(2008年1月号、2月号)で解説しました。
酒に弱い日本人
7月22日の日経新聞科学欄に、「酒に弱い遺伝子のアジア人」が載っていました。酒を飲んだ後、顔が赤くなり吐き気や頭痛を起こすのは、アジア人だけだそうです。アルコールを肝臓で分解してできる「アセトアルデヒド」が悪酔いの原因です。このアセトアルデヒドを分解する酵素に、よく働く酵素と働かない酵素があります。どちらの遺伝子を親から引き継ぐかによって、悪酔いするかどうかが決まるのだそうです。
悪酔い型遺伝子が、ヨーロッパや中東、アフリカには全く見つからないのに、日本人は44%、中国人は41%の人が持っています。さらに、日本国内でも東北や南九州では、悪酔い型が少ないのです。
3万年前から2万5千年前に、中国南部で悪酔い型が生まれたらしい。縄文人は悪酔い型でなく、弥生時代に渡来した人たちが悪酔い型だったのではないか、と推測されています。あなたは、どちらですか。
地元のゴミ分別状況
杉並区の広報誌に、ゴミの分別状況が載っていました。それによると、杉並区(54万人)の1年間のゴミの量は、10万トンです。前年比で1%減少し、区民一人あたり、1日に541グラム出しているそうです。
他方、資源として回収されたものは4万トンもあります。内訳は、古紙が2万トン、ビンや缶が8千トン、プラスチックやペットボトルが7千トンなどです。新聞販売店が行っている古紙回収はこの外でしょうから、資源として回収されたものはこれより多いでしょう。
住民の協力で、これだけの成果が上がるのですね。
講演の掛け持ち
今日は、東洋大学・国際共生社会研究センターでの国際シンポジウムに出席してきました。
インドネシア復興庁のプルワント元次官の講演が興味深かったです。スマトラ沖地震の被害からアチェ地域が立派に復旧している写真も感動を受けましたが、責任者として何に気をつけたか、何に苦労したかが、私と共通する点が多かったのです。「これまでにないことをする」「数か月で状況が変わり、仕事が変わる」といった点でした。「職員に対し、問題を持ち込まず、解決策を持ち込めと指示をした」という点も、共感しました。
日本側からは、私の他に、東松島市の阿部市長も発表をされました。阿部市長は、発災直後のがれき片付けの時点で、金属類、木くず、コンクリートなど、資源として活用できるかや最終処理を考えて10数種類に分別しておられました。当時現地でそのお話を聞いて、なるほどと感銘を受けました。金属類は売れるのです。分別は、がれきを持ち込む市民が、置き場に誘導されることで、自動的に分別されます。頭は使いようですね。
夕方からは、経済同友会にお招きをいただき、経営者の方に、復興の現状と課題をお話ししてきました。企業には、これまでの被災者支援、産業とサービスの復旧に、大変な協力をいただきました。これからも、社会的責任(CSR)とともに、事業を再開することで雇用を増やしていただき、町の復興につなげることをお願いしてきました。
講演は、復興の状況や課題を知っていただく、よい機会です。ありがとうございます。そして、私にとっては、これまでの仕事を振り返り、これからの課題を考えるよい機会です。お話しする時間が限られているほど、何をお話しするかを選ばなければならず、勉強になります。また、厳しい質問は、皆さんがどのように私たちの仕事を見ておられるかを知る、貴重な機会です。