7月22日の日経新聞科学欄に、「酒に弱い遺伝子のアジア人」が載っていました。酒を飲んだ後、顔が赤くなり吐き気や頭痛を起こすのは、アジア人だけだそうです。アルコールを肝臓で分解してできる「アセトアルデヒド」が悪酔いの原因です。このアセトアルデヒドを分解する酵素に、よく働く酵素と働かない酵素があります。どちらの遺伝子を親から引き継ぐかによって、悪酔いするかどうかが決まるのだそうです。
悪酔い型遺伝子が、ヨーロッパや中東、アフリカには全く見つからないのに、日本人は44%、中国人は41%の人が持っています。さらに、日本国内でも東北や南九州では、悪酔い型が少ないのです。
3万年前から2万5千年前に、中国南部で悪酔い型が生まれたらしい。縄文人は悪酔い型でなく、弥生時代に渡来した人たちが悪酔い型だったのではないか、と推測されています。あなたは、どちらですか。