昨年6月27日に、復興本部事務局に異動しました。内閣府ビルから三会堂ビルに移って、1年が経ちました。早いものですね。歳を取って、毎日が早く過ぎることと、毎日忙しくしていて、これまた時間が早く過ぎていきます。
その頃何をしていたか。事務記録を見ても、思い出せません。昨年3月の被災者支援本部は、あまりに強烈で、いくつかの場面を思い出すことができるのですが。日記や手帳を見ると、「そんなこともしていたなあ」と思い出にふけることができます。日記(災害復興のページ)は、書き続けて27ページにもなりました。
当時は、仮設住宅の建設を急ぎ、避難所から移ってもらうことが一番の課題でした。また、復興基本方針を作っていました。
復興本部は、2月に復興庁に衣替えしましたが、課題は同じなので、仕事の仕方に大きな変化はありません。もっとも、内容は、福島再生が大きな比重を占めるようになりました。
月別アーカイブ: 2012年6月
自治体の復興指標
被災自治体が、復興状況を自ら把握できるよう、「各種指標及びその分析手法」を取りまとめました。
被災自治体がつくっている計画から、どのような事業があるかを調べました。そしてその約40の事業について、それぞれどのような指標があるかを探しました。それらの指標は公開されていて、更新されるので、それを使うと、各自治体の復興状況がわかるという仕組みです。
復興庁ではこれを使って、被災地域全体の復興状況を把握します。各自治体は、これを使って自らの復興状況がわかります。
博物館、美術館巡り
先週の週末のことですが、「発掘された日本列島展」に行ってきました。私は、明日香村に生まれ、掘れば遺跡が出てくるところを見て育ちました。この道に進まなければ、考古学者になりたかったのですが。そこで毎年楽しみにして、見に行っています。
毎回、「こんなものが埋もれていたのか」と、驚くばかりです。これらは、運良く埋もれて、運良く発掘されたのですから、残らなかったものには、すごいものがあったのでしょうね。黒曜石からナイフを取った残りの復元はすごいです。3万年前だそうです。イヌの埴輪は、かわいいですよ。
ちょうど、文化庁の調査官が解説してくださるところに、行き会わせました。一人で展示を見ているだけではわからないことを、たくさん教えてもらいました。しつこく質問して、ごめんなさい。毎週土日の13時からと15時からだそうです。お得です。
さらにキョーコさんと、東京芸大美術館の「高橋由一展」、今日は、山種美術館に「福田平八郎展」を見に行きました。「漣」は良いですね。
これくらいのお休みは、いただけるようになりました。
今日は福島と山形へ
今日は、復興大臣のお供をして、福島市でのサクランボ祭、引き続き、山形県庁での福島からの避難者との意見交換会、そして避難者を受け入れている自治体との意見交換会に行ってきました。
サクランボ祭は、風評被害を受けている農家を励ますためのものです。私も、立派なサクランボを美味しく頂きました。
山形県には、福島県から約1万3千人が避難しています。原発事故避難者は、地震などと違い、避難が長期になる人が見込まれること、避難所が遠くに離れていることが特徴です。すると、2年程度で自宅を復旧することを前提としている災害救助法と、仮設住宅などの扱いが違ってこざるを得ません。
この夏もボランティアに行こう
夏休みが近づいたので、学生さんを中心に、ボランティア活動への参加を呼びかけています。「もう避難所も閉鎖されたし、泥掻きも終わった。ボランティア活動も終わった」と思っている人も多いようです。しかし、仮設住宅などで、まだまだ支援を求めています。
ぜひチラシをご覧になって、参加してみようと考えた方は、チラシに書いてある連絡先にご連絡ください。