職場に、心を病む人がおられます。国家公務員に関する資料を、教えてもらいました。総務省が、平成22年6月にまとめた「福利厚生施策の在り方に関する研究会」の「報告書」です。
それによると、国民での精神・行動の障害者数は、15歳~59歳で、平成11年には1.37%であったものが、20年には2.25%になっています(報告書p9)。40歳代が多いです。
国家公務員にあっては、精神・行動の障害者は全職員のうち、平成8年には0.21%(1,050人)だったものが、平成20年には1.39%(3,922人)に急増しています。これは、一般職非現業国家公務員の70人に1人の割合になります(報告書p10)。年齢別では、30歳代が多いです。また、自殺者は、平成11年では138人、(10万人に対し17.1人)、平成19年では62人(同じく20.3人)です(母数になる国家公務員数が、民営化や独法化などで減っているので、このような比率になります)。
その原因が、仕事によるものか、家庭の事情か、それ以外の事由なのか、わかりません。いずれにしろ、大きな問題です。また、病気とまではいかないまでも、職場不適応の職員もいます。ご本人もつらいでしょうが、役所に限らず、管理職の人は悩んでおられると思います。