今日は桜が満開、トラブルも満開

今週も、怒濤のような1週間が過ぎました。月曜日には、職員と「福島特別法も成立したし、新年度になったから、少しは普通の公務員になるよね」と言っていました。Y秘書は、横で笑っていました・・。あなたは正しい。
今日、東京では、桜が満開になったそうです。一方、岡本統括官室では、朝からトラブルが満開でした。

まずは、一昨日あるところから指摘された、苦情のお詫び。これは、予定通り。お礼と今後の方針を説明して、解決。次は、昨晩携帯メールに入った、部下からの「ある人から、しかられました」の対策を検討。
そこへ、複数の関係者を巻き込んだ、トラブルの処理が持ち込まれ・・。これは詳しくは書くことができませんが、不思議なトラブルでした。AさんとBさんが、数日後には立場を逆転した主張をしておられます。さらにCさんが入ってきて・・。男子体操の、2回転半ひねりみたいな話でした。部下の経過説明を聞いても、すぐには理解できませんでした。
その間に、「ちょっといいですか。つまらない報告ですが・・」が、いくつか入り。
夕刻、民間の会合に呼ばれて打ち合わせに行ったら、「某県の幹部の出席が進んでいなくて・・」との泣き。「Dさん?」と聞いたら、「そうです」とのこと。Dさんに電話して、「どうなっているの?」と聞くと、「そんな話、聞いていませんよ」。「じゃあ、その日、空いていたら、出てね」とお願いして、解決。
夜には、後輩から「全勝さん。一つだけ、愚痴を聞いてもらって良いですか」があり。そこに、携帯メールで、トラブル処理の相談が・・。これくらいにしておきましょう。

そのたびに、「アドレナリンが出るなあ・・」「先輩たちは、こんな時にどう振る舞ったのだろう」と考え、「そうだ、笑って片付けよう」が答です。「よっしゃあ、早くお詫びに行こう」「××さんに、相談に行こう」。これでは、何も考えていないに近いですね(笑い)。
苦情処理を持ち込んでもらえることを、ありがたいと思いましょう。どうにもならなくなってから持ち込まれるより、はるかに良いことですから。でも、「何でもかんでも、全勝を使おう」と思っているだろう、S君、K君・・。君たちも、将来、私と同じ立場になるんだからね。
それぞれ解決したので、笑いながらこんなことを書いています。
申し訳ありません、久しぶりに挨拶に来ていただいたI君、Sさん。十分お話もできずに。

人は記憶を作る

4月4日の日経新聞夕刊「こころの玉手箱」に、益川敏英先生(ノーベル賞受賞者)が、次のような経験を書いておられました。
・・大学の学生時代、友人たちと映画を見た後、感想を語り合った。登場した女性について、ある者は「黄色い色の服を着ていた」と言い、別の人は「赤い服だった」と言う。また別の者は「違う、青色だった」と、てんでばらばらな議論になった。
そこで、確認するために、もう一度映画館に行こうと提案した。ところがその映画は白黒映画だった。色がついているはずがない。みんなキツネにつままれたような表情だった。
人間というものは、記憶を作ってしまうものだということが、その夜の議論の結論だった・・

福島再生作業

今日は、午後から福島県庁へ。福島特別法が成立したので、法律に規定された「基本方針」などをつくる、必要があります。県や市町村の意向を反映させる必要があるので、当方から出かけて意見交換をしてきました。
また、避難区域では見直しが進んでいるので、それにあわせた今後の対応を協議しました。避難解除が予定できる市町村では、除染・インフラの復旧などを進めます。まだ区域の見直しができていない町村では、役場や住民の求めに応じて、説明をしたりしています。
事故以来1年が経ち、再生のための対策を、進めることができるようになりました。避難しておられる方々には、不安で不便な生活をおかけしています。申し訳ありません。順次お帰りいただけるように、作業を急ぎます。
今日、東京では最高気温が20度になり、桜の開花も進みました。福島は、まだ寒かったです。

英会話能力

地下鉄で、たいへん共感を覚える広告に、であいました。語学学校の宣伝です。
思わず、笑ってしまいました。本当は、深刻な状況なのですが。次をクリックして、ご覧ください。
その1、I see・・ I see・・  ええ、わかります。半分くらいは・・。
その2、Yes・・ はい、確かに予算内でいけますけど・・。

その内容といい、俳優さん?の表情といい、出色ですね。そう思うのは、私だけでしょうか。

復興関係法の解説

月刊『地方財務』(ぎょうせい)2012年4月号に、伊藤敬・復興庁企画官が執筆した「復興に向けての取組-特区法の概要」が載りました。伊藤企画官は、復興特区法作成の中心人物の1人で、法律の施行後はその認定に活躍しています。
被災地域はもちろん、全国の地方自治体の方に、今回の特区法を知っていただきたく、執筆をお願いしました。今号は法律の概要の解説で、次回5月号は特区のうち復興推進計画の解説です。続きも、乞うご期待。