昨日、下のように書いたら、今日、職員から言われました。
職員「岡本統括官は、ポジティブですねえ。だって、ほとんどの人が当たらないのですよ」
全「そりゃそうだ。だから、被災地に支援することができるのだから」
職員「たくさんの人がはずれるから、たくさん支援できるのですよね」
月別アーカイブ: 2012年2月
復興宝くじ
復興支援グリーンジャンボ宝くじが、14日から売り出されています。1等賞金3億円、前後賞を入れると5億円です。コンビニのローソンでも買えます。
当たるとすごいですよ。サラリーマンの生涯所得以上の金額が、非課税で手に入ります。1等賞は22本。「なかなか当たらない」とおっしゃいますが、22人は当たります。もしはずれても、復興を支援したと納得できます。
被災者支援と個人情報保護
被災者が仮設住宅や民間住宅に入られて、どこにどなたがおられるか、一般にはわかりにくくなっています。もちろん、市町村役場は把握しているのですが。個人情報法護法や条例があって、本人の同意なしで外部の方に住所と氏名を教えることができない場合が出ています。被災者を支援したいNPOや町内会が、名簿を入手できない場合もあります。
本人の同意があれば良いので、事前に本人同意を得ておくことで、NPOなどに名簿を提供することが可能です。また、市町村役場の被災者支援業務を、NPOなどに委託することで、名簿を提供することもできます。もちろん、名簿を提供されたNPOや町内会は、その名簿を第3者に提供してはいけません。このような事例を、お知らせしました。
ソフトウェアの働き
玉井哲雄著『ソフトウェア社会のゆくえ』(2012年、岩波書店)が、勉強になりました。専門家向けでない、ソフトウェア、コンピュータやインターネットの社会への影響を解説した本です。よって、私のような文系の熟年社会人に、ぴったりでした。
「コンピュータ、ソフトなければただの箱」と言われるように、コンピュータを動かしているのも、携帯電話を動かしているのも、ソフトです。自動改札機も、銀行のATMが動くのも、新幹線が走るのも、ソフトがあるからです。冷蔵庫や炊飯器にも入っています。1台の自動車には、100個ものコンピュータが載っているとのことです。かつて、家庭に何個の時計があるかというクイズがあって、その多さに驚いたことがあります。しかし、今や1家庭にあるコンピュータの数は、すごいものでしょうね。
そして、携帯電話に書き込まれたプログラムは、1,000万行だそうです!
目に見えるモノではなく、符号ですから、素人にはつかみ所がありません。音楽で言えば楽譜でしょう。演奏され耳で聞けばわかりますが、オタマジャクシの行列では、なんのことやら。
本書は、ソフトウェアの言語としての機能、フリーなソフトがどうして成り立つか、ハッカー、ヒューマンエラー、産業としてのソフトウェア、著作権と特許権など。科学の解説書ではなく、社会への影響や産業としての視点など、多角的に分析してあります。
面白いです。ご一読をお勧めします。理科系でなくても、コンピュータがわからなくても、読みやすく理解できます。
第1回復興推進会議
今日14日夕刻、官邸で、復興推進会議を開きました。閣僚級会合です。これまでは「復興本部」でしたが、これ自体が閣僚級会合でした。今度、復興庁になったので、本部が廃止され、それに代わる閣僚級会合を作りました。閣僚に、復興の進捗状況や課題を認識してもらうこと、そして政府一丸となって課題に取り組むための仕掛けです。
資料として、復興庁の体制、当面の課題、これまでの復旧の成果と現状を、簡潔にまとめて提出しました。ご活用ください。
例えば、「復興庁の体制」には、庁内の班別編成をつけ、「成果と現状」には、これまでに成立した法律一覧をつけてあります(P12)。資料にしたらこれだけなのですが、これを作るには、かなりの労力がかかっています。