11月30日の朝日新聞、TPPに関する連載が、「牛肉自由化でどう変わった?」を載せていました。1991年に牛肉の輸入自由化が行われました。それまで、国が輸入枠を決めていましたが、その枠が取り払われ、関税をかけることになりました。初めは70%という高い税率でしたが、現在は38.5%です。
1990年に23万2千戸あった肉牛農家は、2010年には7万4千戸と、3分の1になりました。ところが、牛肉生産量は、55万トンから51万トンへとわずかに減っただけ。占有率も、5割から4割に下がっただけです。
なぜ生き残ったか。それは和牛の特産地のブランド化と、農家の大規模化です。200頭以上の大規模農家は、全国に2千戸あまり。農家数ではたった3%ですが、彼らが全頭数の半分である140万頭を飼っています。
効率化と高付加価値化ですね。