地方財政学会シンポジウム

今日は、岩手大学で、地方財政学会の震災復興のシンポジウムに出席し、パネリストを務めてきました。200人近くの方が、参加してくださいました。地味な催しですが、たくさんの方が熱心に聞いてくださって、びっくりしました。
菅野飯舘村長の基調講演の後、井上博夫・岩手大学教授、増田聡・東北大学教授、清水修二・福島大学副学長と私の4人で討論です。司会は金子勝慶應大学教授でした。
テーマが多岐にわたり、持ち時間は少なく、結構大変でしたが、金子先生が上手に司会進行してくださいました。研究者の方は、それぞれの観点から問題提起をされます。当方は、立場上そういうわけにはいかず、政府の取組を説明することになります。もっとも、私見も交えながら、課題などにも触れてきました。

現場で話を聞いたり、違う世界の人と話すと、行政が行っている復旧・復興が、いかに狭い範囲に限られているかが分かります。
個人や家庭の生活の再建、地域の復興、産業の復旧、地域の未来像、自治体ができる復旧と復興の範囲、日本経済に与える影響、原発に対する考え方や「想定外」といった社会の意識の変化など。復旧と復興といっても、いくつもの次元があります。このうち、行政が貢献できる範囲は、限られています。