今日は、復興担当大臣のお供をして、仙台市と福島県須賀川市へ。余り知られていないのですが、須賀川市にある農業用のため池「藤沼ダム」が、あの地震で決壊しました。ため池と言っても、大きなダムです。大量の水と土砂が、鉄砲水となって下流の住宅を倒し、死者も出ました。その現場を見てきました。
ダムから1キロ下流に住んでいた住民の方に、話を聞きました。お宅は開けた傾斜地にあり、そこへ横から、ダムからの谷筋が合流しています。谷を駆け下った土石流は、まっすぐお家を襲ったのです。
谷筋を、木が立ったまま、大きな音とともに、駆け下ってきたそうです。その後を大量の水が押し寄せ、しかもその水の塊は下が空いていた=大量の水が空を飛んできたそうです。あわてて逃げて助かったとのことですが、両隣のお家の方は流されました。
ダムに登ると、堤防は無くなっているのですが、残った部分を見ると、とても大きな断面=台形です。これだけの堤防が壊れるのですから、よほど大きな力が加わったのでしょう。また、水の無くなった湖も、広大です。ここにあった水が一気に流れ出ると、それもすごいエネルギーで駆け下ったのでしょう。