被災者支援チーム4か月

被災者支援チームは、5月20日に、「当面の取組方針」を公表しました。そのころには、課題の道筋が見えたので、全体像を明らかにしたのです。1か月後に進捗状況を報告しましたが、今回、2か月後の状況を取りまとめました。地域によって差はありますが、避難所の解消、仮設住宅の建設、がれきの除去、インフラの復旧など、おおむね順調に進んでいます。もちろん、いくつか問題も抱えています。懸命に努力をしていただいている関係者に、感謝します。

このように、被災者支援の仕事は、それぞれの担当である各省・県庁・市町村役場などで、軌道に乗っています。被災者支援チームとして取り組む作業は全体のとりまとめなどで、かなり減りました。そこで、残っている業務を持って、数人の職員が復興本部と内閣府防災担当に移り、支援チームのこれまでの事務所は閉鎖することにしました。チーム自体は、存続します。私をはじめ数人が、仕事を持って場所を移るということです。残りの職員10人ほどは、各省に戻ってもらいます。元もと併任発令で来てもらっていたので、併任解除です。
これまでに支援チームで働いてもらった職員は、約600人にもなります。霞ヶ関には、約4万人の職員がいます。そこから、600人の職員に来てもらったのです。苦労をかけた職員に、感謝します。それぞれの職場に戻られ、活躍されることを、期待しています。

3月20日に支援本部を立ち上げてから、約4か月です。大変なこともあったのですが、過ぎてしまうと、あっという間でした。職員の多くは「大変だったけど、やりがいがあった」と言ってくれます。被災地の状況や被災者の境遇を見て、私たちも必死でした。仕事を始めた当初は、何から取り組んだらよいか分からない、誰に何を指示したら問題が解決するか分からない、といった状態でした。政務の方から次々と降りてくる指示をどうこなすかも。
なるべく職員に無駄なことをさせないように、心がけました。また、明るく仕事ができるようにです。毎日、政務職と事務職が集まって開く運営会議(連絡会議)が、効果的でした。「大変な仕事を、素早く楽しくこなす術を勉強しました」とか「全勝さん流の仕事を学びました」と言ってくれる職員もいます。ありがたいことです(チームの仕事の仕方については、6月20日の記事参照)。
私がしたのは、政務の方の指示であっても、できそうにないことには、「ここまでは努力しますが、そこから先は難しいです」と言うことや、指示が出たその場で「では、このような表を作りますが、それでよろしいですか」「その件は、××省に指示し、○○日までに返事をもらいます」というように、取り組む作業の道筋を整理することです。
懐かしい写真は、「被災者支援チームとは」のページの下にあります。

仕事の概要は整理して、できる限りホームページで公開しました(上の記述でリンクを張ったページなどです)。それが、そのまま記録になるようにです。そのほかに、仕事の途中で気がついたことを、書き留めました。それを文章にするべく整理を始めていたのですが、今度は復興本部に異動し、自分の時間を持てない生活をおくっています。文章が完成するのは、いつのことやら。そのうちに忘れてしまうのでしょうね(反省)。明日明後日も、被災地への出張です。