昨日11日午後、東北地方を中心に、巨大地震が発生しました。規模といい被害といい、かつて無い大きさです。その大きさに、呆然とします。犠牲になられた方にお悔やみを申し上げるとともに、行方不明者の早い救出、応急と復旧対策を期待します。
発生時、自治大学校では、第1部課程は課題研究発表を終え、教官による講評の最中でした。大きな揺れが長く続いたので、これは通常の地震でないと直感しました。直ちに出入り口を開放し、テレビニュースの第一報を見て、授業を中断。第2部課程の班別自主研究も中断させ、寮での待機にしました。大学校の施設は7年前にできたもので、耐震強度は強くしてあります。隣が、防災基地です。防火扉が自動で閉まり、エレベータが緊急停止。閉じこめられた人はいませんでしたが、この復旧には専門家を呼ぶ必要があります。
東京地方は物理的被害は少ないようなので、夜には鉄道が動くだろうと見込みました。しかし、日没後、JRがその日のうちの運転再開を断念。そのニュースが伝わると、「帰宅難民」が思い浮かびました。都心の人たちはどうなるのか。毎日の満員電車を見ていると、その数は膨大なものです。また、電車通学の小中学生のことが、心配になります。私も難民の仲間入りです。そうなると、泊まり込みと覚悟を決めて、まずは晩飯。
立川駅は乗降客数が多いので、どうなるのかと心配していました。後で聞くと、駅前のホテルは、すぐに満員になったそうです。市役所の対応は素早かったです。自治大学校にも、帰宅難民を受け入れることが可能かの問い合わせがあり、講堂などを開放できることをお伝えしました。玄関を開け、電気をつけ、トイレにペーパーを補給したり、誘導の紙を貼ったりして準備をしました。
市役所は、立川駅前の大勢の人を、近くの公共施設やホテルのロビーに収容し、10時頃には駅には、人だかりはなくなったそうです。当校は駅から1.5キロ離れていることもあり、来られた方はいませんでした。
帰宅難民対策にとっては、首都直下型地震などの、訓練になったと思います。交通機関が止まるというのは、大都市では大変なことです。これに、電気ガス水道が止まると、影響は大きいです。
テレビでは、津波が街や田畑を飲み込む様子が、生々しく映っていました。津波の恐ろしさがわかります。集落全体が飲み込まれた地区もあるようです。早い救出と復旧がなされることを祈っています。