今日、自治大学校では、第2部研修生188人が、4教室に別れて、政策立案演習の発表会でした。4~5人の班で研究してきた政策提言を、同僚と講師の前で発表するのです。そして質疑応答と講評を受けます。テーマは、各班が選んだ地域の課題です。コミュニティ振興、農業や観光の振興、子育て、高齢者の社会参加、老朽化する公共施設の維持など多岐にわたります。それぞれ、現場で実際に抱えている課題です。
課題が現実のものであること、それへの解決策も、現場を知っている研修生が考えたものであること。これが、自治大学校での政策提言演習の強みです。これだけの研究ができるのは、当校くらいのものでしょう。もちろん、短期間の検討であり、それぞれの提言には、まだまだ詰めなければならない点もありますが。
研修生たちは、全国から集まり、見ず知らずの状態から、議論を重ね、この結論にたどりつきました。その過程も、大きな勉強です。なかなか意見がまとまらず、苦労した班も多いです。概要を1枚のペーパーにまとめるとともに、15分間の持ち時間で発表します。論文はもっと長いのですが、職場では限られた時間で、説明をしなければなりません。その訓練でもあります。パワーポイントを使った発表も、話し方も、落ち着いて、なかなかのものです。
彼らは約3か月の研修を終えて、明日卒業です。各市町村に戻って、活躍してくれることを期待しています。