今日は、日本大学大学院での講義。順調に進んで、第3章「市役所の経営」に入りました。狭い意味での行政経営論です。まず第5章は、「組織管理論から経営論へ」です。従来の「行政管理」から、近年は「行政経営」と、範囲も言葉も拡大しています。たくさんの書物が、出版されています。それらは、各自で読んでもらうとして、私の講義は、それらを全体としてどう位置づけるかです。
民間企業のコーポレート・ガバナンスとの対比、マネージメントとアドミニストレーション、ガバナンスの違い。住民に対する成果と、住民に対する説明責任。明治憲法下での統治と、昭和憲法下でのガバナンスとの違いなど。さらに、市役所の経営だけでなく、地域の経営という視点まで、広げるべきことを論じました。
院生諸氏からも、次々と鋭い見方が指摘され、充実した講義でした。いずれ、この講義も、活字にしなければなりませんね。ところが、講義が順調に進むと、講義ノートと配付資料の準備分がどんどん少なくなり、自転車操業が苦しくなります。将来の話でなく、まずは来週を、乗り切らなければなりません。