16日の読売新聞夕刊に、「略礼服は海外で通じない」という記事が、載っていました。冠婚葬祭に、男性が着る、あの黒服です。実は、あの略礼服は、日本独自の服装なのです。セットになっている白ネクタイも、欧米では見かけないのだそうです。
私も、長い間、あれが正式な礼服だと思っていました。外国通の人から、「あれは日本製だ」と、教えてもらいました。その方は、略礼服を持っておられません。別の外交官の知人に聞いても、同様に答えてくれました。
記事によると、1950年頃、東京の紳士服メーカーが、考案したのだそうです。すると、そんなに古い話ではありません。でも、結婚式も葬式も、ほとんどの人が、あの服を着ています。
私は、かつて知人の結婚式に、ダークスーツで出席したら、「礼服を持っていないのですか」と、聞かれたことがあります(笑い)。最近は若い男性が、様々な個性のある服装で出席することも増えています。
略礼服は便利なので、モーニングコートや燕尾服は着ませんね。
月別アーカイブ: 2010年3月
地下鉄サリン事件から15年
先日、消防大学校の授業に、奥村徹先生に来てもらいました。奥村先生は、地下鉄サリン事件の時、聖路加病院で治療に当たられた救急医です。各界の第一人者に来てもらえる、お話が聞けることも、消防大学校長の役得です。
事件は、15年前の3月20日のことでした。東京の地下鉄で、一般市民を対象とした、猛毒によるテロでした。この年は、1月に阪神淡路大震災が起き、3月にこのテロ事件が起きました。まだ、つい先日のことのように、鮮明にニュースを覚えています。
先生に、その時のことを聞かせてもらいました。どうして原因がサリンとわかったか、治療法はなにかなどなど。先生から、御著書も頂きました。「緊急招集-地下鉄サリン、救急医は見た」(1999年、河出書房新社)です。ありがとうございます。
事件を教訓に、部隊や資機材の準備も進みました。今日も、東京消防庁は、地下鉄大手町駅で訓練をしました。消防大学校でも、訓練コースを作っています。起こってはならないことですが、現に発生したのです。こうしてみると、人間の想像力って、限られたものですね。
人混みに
今日も東京は、よい天気でした。上野の博物館へ「長谷川等伯展」を見に行ってきました。インターネットで調べたら、早朝から50分待ちでした。しかし、開催期間が1か月という短期展覧会なので、行列を覚悟で。昼前で60分待ちでした。それだけの入場制限をしても、会場は大変な人でした。「人の頭を見に来たようだ」と、私のいつもの台詞を発する人が、たくさんおられました(笑い)。
初めて松林図を見た時は、「すごい画家が、いたのだなあ」を驚きました。水墨画でこんなのが書けるのだと。その後何度見ても、素晴らしいですね。そして数年前、京都の智積院で、金碧障壁画の桜や楓を見た時は、それにも圧倒されました。しかし、あまりの画法の違いに、同一人物とは未だに思えません。
狩野派の型にはまった絵に比べ、躍動感や動きが素晴らしいです。彼の流派は跡継ぎがおらず絶えてしまいましたが、栄えておれば、日本画はどうなっていたのでしょうか。
上野公園は緋寒桜が咲き、大変な人出でした。わが家の椿も満開で、春はもうすぐですね。
高校の同窓会準備
今日は、高校の同窓会の、案内状宛名書きをしました。私の卒業した高校は、本校での同窓会のほか、2年に1度、東京での同窓会を開催しています。今年は、私の卒業年次と1年下の年次とが幹事です。
案内状を発送するため、幹事が集まって、封筒に宛名を書いて、案内状を入れる作業をしたのです。ご想像がつくと思いますが、昔話に花が咲いて、作業ははかどりませんねえ(笑い)。
「奈良女子大附高48卒同窓会・東京」