16日の読売新聞夕刊に、「略礼服は海外で通じない」という記事が、載っていました。冠婚葬祭に、男性が着る、あの黒服です。実は、あの略礼服は、日本独自の服装なのです。セットになっている白ネクタイも、欧米では見かけないのだそうです。
私も、長い間、あれが正式な礼服だと思っていました。外国通の人から、「あれは日本製だ」と、教えてもらいました。その方は、略礼服を持っておられません。別の外交官の知人に聞いても、同様に答えてくれました。
記事によると、1950年頃、東京の紳士服メーカーが、考案したのだそうです。すると、そんなに古い話ではありません。でも、結婚式も葬式も、ほとんどの人が、あの服を着ています。
私は、かつて知人の結婚式に、ダークスーツで出席したら、「礼服を持っていないのですか」と、聞かれたことがあります(笑い)。最近は若い男性が、様々な個性のある服装で出席することも増えています。
略礼服は便利なので、モーニングコートや燕尾服は着ませんね。