大阪大学講演

今日は、大阪大学法学部に、講演に行ってきました。北村亘先生の依頼です。私が最近興味を持っている、「暮らしのリスクと行政の対応」について、お話ししました。具体事例を中心にお話ししたので、約50人の学生さんの反応も良かったです。しゃべっている私の方も、今日は満足しました。もちろん、反省点はいくつもありますが。少し、しゃべる勘が戻ってきたようです。
憲法学の棟居快行教授も、聞いてくださいました。ご挨拶したら、学生時代に福田歓一先生のゼミで一緒だったそうです。私はすっかり忘れていて、失礼しました。棟居先生曰く、「岡本さんは、美少年でしたよ」。うーん、そんな時代もありましたねえ。財政学の齊藤愼先生にも、久しぶりにご挨拶できました。

消防研究センターのロボット、テレビ出演

消防研究センターと三菱電機特機システム(株)が共同研究で開発した、消防活動支援ロボットが、TVドラマに「出演」します。
TBS系「ブラッディ・マンデイ シーズン2」という、テロ対策のドラマだそうです。警察特殊部隊の装備品として、3台のロボットが使われます。操縦装置に、消防研究センターと三菱電機特機システムのロゴがついているのだそうです。まずは、第1回(1月23日)です。ご関心ある方は、見てください。

田舎のレコード会社の快挙

富山県魚津市の小さなレコード制作会社が、クラシック音楽の賞を取りました。会社といっても、若林さんというご夫婦が、「若林工房」という名前で、クラシックのCDを販売されているのです。音楽之友社の「2009レコード・アカデミー賞」の音楽史部門を、受賞されました。大手のレコード会社と競争してです。
本業は、電気工事会社の社長さんです。奥さんが主にやっておられると、にらんでいるのですが。私は、「趣味ですか」と笑っています(失礼)。
ご夫婦とは、私が新川文化ホールでフルートを吹いたことから、知り合いになりました。といっても、向こうは筋金入りの音楽ファン、こちらは下手の横好き。公演を終えた打ち上げの席で、佐藤しのぶさんの前でフルートを吹いたという、恥ずかしい思い出もあります。
地方の小さな会社が賞を取るって、すごいですよね。でも、良い音源があれば、東京でなくても作ることができるのですよね。そして販売も、インターネット販売でできるのですから。「地方の会社が・・」という私の発想が、東京中心思考なのですね。この記事の標題には、快挙を際だたせるために、あえて「田舎の」と書きました。

2種類の事実報道・予告と実績と

新聞などマスコミの報道を見ていて、考えました。
記事の多くは、事実を伝えるものです。ところが、「××という改革が達成された」というのも事実の報道ですし、「○○大臣が、△△の改革を行うと発言した」というのも事実の報道です。ただし、前者は、改革が実行されたことの報道ですが、後者は、まだどのように動くか、さらに実現するかは未定です。前者は実績の報道であり、後者は予告ないし決意の報道です。
後者のような記事が大きく取り上げられると、ついついそうなるのかと思ってしまいます。しばらく時間をおいて、どのように進んでいるのか、検証した記事を書いて欲しいですね。

学生を引きつける授業

消防大学校の授業に、校歌練習があります。私も最初は、その必要性と効果を疑問に思っていました。ところが、学生たちの評価は高いのです。「発声の基本がわかった」とか「ぐいぐいと学生を引きつける教授法がすごいです」といった評価が、書かれます。今日、私も授業に参加し、なるほどと納得しました。「校歌練習」は導入部であって、発声の基本、挨拶の基本を、厳しく指導してくださいます。
社会人である以上、人前で話す、それも相手にわかりやすく話すことは必須です。さらに消防の場合は、現場での指示・指揮・報告・確認と、はっきりと手短に伝えることは基本です。もちろん、大学校に入校するのは各消防本部の幹部と幹部予定者ですから、声は大きくはっきりしています。しかし、音楽の先生の前に出ると、まだまだなのです。
全員で、あるいはグループで、さらには個別にみんなの前で、歌を歌ったり、名前を名乗ったり、挨拶をさせられます。そして、どのような点が悪いか、良いかを指摘してくださいます。学生は、声を出すことで参加し、指名されることで緊張し、しかられることで緊張感が高まり、褒められることでほっとします。人を動かす際の基本ですね。先生はもっといろいろな工夫をしておられますが、「企業秘密」でしょうから、これ以上は書きません。